日刊せみなりーBLOG

この気持ちはなんだろう。

更新日:2014/07/15

本日は、
女性10人で作った【家ねっと】の会議日で街に出た。

時計を見ると、
集合時間までには少々時間がある。

それならば、街中の現場に顔を出そう……
思い立って、足は中心街へ。

この現場、本当に街のど真ん中だ。
おしゃれをした女性たちが、

ぶつかるようにして歩いている中で、
モゴモゴN社長が看板の調査をしていた。

お役所のみなさんも立ち会っているが、
何せ、人が多くて、やれやれだ。

『どおお?』モゴモゴN社長に声をかけた。

『なんだ、どうした』
『家ねっとの打ち合わせなの』

モゴモゴN社長は、
横目でちらりと私を見ただけで、

大きな看板に再び、スケールを当てた。
はて、他のメンバーはどこにいるのかしら。

隣のビルに目を向けると、
ホンワカH君が汗だくで調査をしている。

『ホンワカH君!』
声をかけた。

『わあ!びっくりした〜むつみさん、どうしたの?』
『顔を見にきたのよ。近くまで来たから』

ホンワカH君は、
本当に驚いた顔をした。

『偶然かと思った!』
汗だくの笑顔だった。

『上着を脱ぎなよ。暑いのに』
『ポケットが必要なんですう』

いつもの会話をして、
『じゃあ、頑張ってね』

と、別れた。
たった数分だったけれど、

働いている二人を見れて嬉しかった。
まるで、子どもの職場を訪ねた気分だった。

昔、三女がまだ大学生だった頃、
札幌でのバイトがスーパーの販売員と聞き、

夫婦で、
遠くのそのスーパーまで見に行ったことがある。

娘の仕事は、
出たばかりの《伊右衛門》の試飲係りだった。

大きな声で、
『如何ですかあ』と、お茶を進めていた。

『どうだ?』夫が声をかけると、
『売り上げも試飲の量もバツグン!』

と、娘は笑った。

親バカの私たちは嬉しくなって、
伊右衛門のボトルを二本買った。

そんな昔を思い出した。

会議が終わり、
もう一度、現場に寄ったけれど、

二人は、もういなかった。

相変わらず人通りの多い街中なのに、
何だか、朝よりさみしい気がした。

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