日刊せみなりーBLOG

札幌国際芸術祭2014…

更新日:2014/07/21

札幌国際芸術祭2014が開幕!
したが、

芸術にはとんと疎い私は、
それなあに?に近い。

のに、近しい建築家Y君から、

『札幌市資料館リノベーションアイデアコンペティションの
最終審査に残りました。

是非一度ご覧ください。』
と、案内を貰った。

『なんか、よくわかんないけれど、
最終審査に残ったっていうから、行こうよ。』

『何なんだ?』夫の質問にも答えられないまま、
今朝、私たち夫婦は札幌市資料館に向かった。

素晴らしい晴天の今日、
大通りの資料館は家族ずれや中高年の男女で、

思いのほか、人が一杯だった。
『何だか、この資料館をどう使うかのコンペらしいよ』

この程度の知識で見に行くのはうちらくらいか、
と思いつつ、重厚な旧裁判所に入った。

『わああ!素敵な建物ね!初めて入ったわ。
どこどこ?あ!こっち?!』

入口左手右奥に、その展示会場はあった。
廊下から展示が始まっている。

『わ!凄い!本当に国際的だ!
外国からも応募があったのね!わ!全国から来ている!』

『Y君、凄いね!これに残ったの?
え?どれどれ?!』

様々なアイデアが展示されていたが、
左手奥にY君の作品があった。

Y君らしくシンプルで、
わかりやすいデザインだった。

Y君とは、
彼が北大大学院生時代からの付き合いだ。

うちでバイトをしていた青年たちの一人だった。
彼はエリートコースより、

『自分の生きたいように生きる』
と、超大手ゼネコンを四年で退社し、

北海道に戻ってきた。
地道にそして、大きく羽ばたき始めたアラフォーだ。

事務所は札幌だが、
仕事は関東関西と幅広い。

『これ、どう見るの?』
私は、平面から空間を想像する力が欠如している。

夫が、『ここが、裏だろう。うち壁を二重にして……』
と説明してくれて、納得。

あら!いいわね!
そうか、歴史的建造物のリノベの考え方は、

いろいろなんだわ!
小樽の街並み保存に関わり始めた私は、

ヒントも貰った。
いつでもどこでも、身びいきが強い私は、

『やっぱり、Y君のが一番良いと思うわ!』
ルンルンしながら会場をあとにした。

学生を可愛がる社風は、
創業者の父の時代からだ。

別に、何をどうするわけではない。
『出世払いね!』そんな感じで付き合っているが、

Y君は本当に出世しそうだわ。

とんと、縁遠かった札幌国際芸術祭2014だが、
Y君のお陰で身近になった。

記事一覧