今年の夏は、
北海道らしいいい夏！だと私は思う。

朝晩は涼しいを超えて寒いくらいだし…
と言うと、

『寒くはないと思いますけど…』
とビベロYちゃん。

今週の月曜日も晴天、
三連休の最終日、『急なんですけれど、有志で焼肉をします』

ラガーマンM君から電話があった。
思いつきらしいから、参加者は数名だ。

『食べる分だけのお肉を買えばいいのね』
お誘いを受けたら、断らないのが中野流。

お空はピーカンの青空だけれど、
風は強かった。

お昼過ぎ、
会社に行くとビベロYちゃん、スノーマンK君、

ラガーマンM君が準備中、
『みんな、休みだし急だったんで、あんまり声をかけなかったんです』

それは、そうだわね。
せっかくの休みなのに、

本人は来たいかも知れないけれど、
家族は面白くないでしょう。

独身組も、
それぞれに予定が入っていたらしい。

若干5名で、少々寂しいと思ったが、
それもまた、良いでしょう。と思い直し、

『ちょっと家に行ってすぐ来るわ』
私は、会社近くの自宅に用足しに戻り、

40分後、会社に戻るとラガーマンM君が言った。
『T君を呼びました。来るって！』

ええ？？
T君とは、来春採用予定の学生さんだ。

つい先日、内定を出したばかりだ。
『来るって！大丈夫？！』

『酔った勢いで、電話をしようとなったんです』
ららららら。

断れなかったのではないかと心配になった。
『だから、むつみさんが買ってきた、いい肉は来てから食べます。』

そうだね。

ピーカンの晴天の中、
5人は、ちびちび飲みながらT君を待った。

やや暫くしたのち、
T君がやって来た。

『どうぞ』
遅いと思ったら、ジンギスカンやらビールやら、

ダンボールいっぱいに抱えていた。
T君は、黒く日焼けしていた。

『父親と黒岳に登ってきました』
それから2時間、

新人、来年の新人だが、を交えての焼肉会が続いた。
T君は、そんなに飲んでいなかったけれど、

ビベロYちゃん、ラガーマンM君、モゴモゴN社長は、
そこそこ飲んだ。

『あら、帰りましょの音楽だわよ』
夕方の5時になっていた。

空は青空のままだったけれど、
少し肌寒くなっていた。

『T君、ビックリしたでしょ?ラガーマンM君がうるさくて。』
『いいえ、楽しかったです。お酒で、テンションが上がったんですね。』

いいえ、ラガーマンM君は、素面でも一緒よ。

T君は、
もう一度ビックリして笑った。

晴れた日の祝日、
突然企画された有志の焼肉会に呼ばれたT君、

どうだったのかしら?

北海道は、
焼肉日和が続く今年の夏だ。