日刊せみなりーBLOG

親孝行は…

更新日:2014/07/26

友人に薦められてFacebookを始めてから、
やや暫くたつ。

機械オンチだから設定も、
負んぶに抱っこに肩車、の人任せ。

なのに、暫くは『何が面白いのかわからない』
と、ほざいていたが、

近頃、めちゃくちゃ面白い。
高校時代の友人と、学生時代より交流したり、

そして、
友達の友達は友達的にFacebookお友達が増え、

色々な考え方を知ることが出来る。

今日は休日だから、
そのFacebookをゆっくり見ていたら、

お友だちになったばかりなのに、はまっているNさんが、
『親孝行は、一緒に住み、養い支えることが一番、

親孝行が出来ないでボランティアをしているのはまがい物』
的なことを書かれていた。

ドキッとした。
義母は、元気だと思っていたのに、

ある日、『釧路のお母さんが亡くなった』
と電話がきた。急死だった。

一人になった釧路の義父と、
夫は一緒に住みたかったけれど、

私が『出張や残業のある仕事をしながら、みるのは厳しい』

と、できないまま、
極寒の二月、1週間の入院で亡くなった。

私の父は一年以上の長患いで入院をしていた。
仕事で行けない時以外毎日病院に顔を出した。

夫もできる限り、私を病院まで送り、
待合室で待っていてくれた。

父は話せないけれど、
わかっていたようだ。

そんな父が、
顔をぐしゃぐしゃにして喜んだ私の言葉は、

『お父さん、今年も少しだけど黒字になったよ』だ。
最後まで、経営者だった。

そして、今、親は母一人になった。
これまた、仕事に追われ、

会社の横に実家があるのに滅多に顔を出さない私。

その母が、
一昨日、具合が悪くなった。

どうも原因は、
地下鉄に乗り遠くの病院に行ったことらしい。

おまけに、降りる場所を間違えて、
『バスセンター前から大通りまで歩いた』と言う。

母は89歳と7ヶ月だ。
『お母さん、タクシーで行って。眼科はもう行かないで』

真っ白な顔で寝ている母に私は言った。
母は、間違って降りてしまったことがショックらしいが、

『お母さん、私はしょっちゅう、間違って降りているわ』
と言うと、笑っていた。

母は、気丈で真面目な性格、
軽い糖尿病の眼科管理で三ヶ月に一回の受診も欠かさない。

おまけに、停留所一つは歩くべし。の堅実派。
だから、歩いちゃったんだね。

東京出張から戻った夫も、『顔を出してくるわ』
と行ってくれた。

大事にしなくてはならない、
たった一人になった親なのに、これじゃあダメね。

親孝行もせずに、何とする!
Nさんの言葉が身に沁みた今朝だった。

記事一覧