日曜日の朝は、
『きゃあ！あちい！』

私の悲鳴から始まった。
コーヒー用のお湯を、手首に注いでしまった…のだ。

せっかちな私は、
じっくりコーヒーを入れる時間が勿体無くて、

同時に何かをしようとする。
今朝は、そうだ！流しを洗おう！と、

右手に、
湧きたて熱々のお湯が入ったポットを持ち、

左手で、
水切りネットを出そうと、一番下の引き出しを開け、

探し始めた瞬間、
右手は、ポットを傾けた。

で、きゃあ！となったわけだ。
すぐ冷やしたけれど、

なんで私はこうなのかしら。
ポットをおけば良いものを、

と言うより、
2・3秒位コーヒーを入れることに集中できないものか。

私は、
怪我をする人には二通りいると思う。

私のように、
おっちょこちょいのせっかちタイプで怪我をする人。

因みに看護婦時代は、
詰所の机のストッパーの角に足の親指の先っちょを思いっきりぶつけ、

全治二週間の怪我をしたり……
クレゾールの原液を手に注いだり、

それなりに怪我をした。

もう一人は、
集中しすぎて怪我をする人。

『なんで、尿ダメに落ちるのよ！』
牛舎の横にある堆肥場には、尿を溜める陥没した所があり、

牛さんのウンチと混ざったおしっこが、
溜まるようになっているが、

それを知っていても、
堆肥場の調査に夢中になり、

『ぎゃあ！落ちた！』『臭い！あっち行って！』
となる社員がいる。

昔から、落ちる社員は何人かいたが、
決まって、集中力過剰タイプの社員だった。

その度に、
『ちょおとおお！気を付けてよ！』

と、怒鳴っていたが、
実は、私もせっかちで怪我をする。

現場で大怪我をしたら大変だから、
声かけをしたり、ゆっくり確実にと自分に言ったり、

工夫をするが、
自宅では、気を抜いたようだ。

やれやれ…

コーヒーメーカーを買えばいいんだけれど、
カリタで入れたい私は、

頑固でもある。
ああ痛い………薬を塗ろうっと…