ひんしゅくを買う覚悟で言うが、
…………

本日のお昼は、
ラガーマンM君に会社の留守番を頼み、

夫ことモゴモゴN社長と共に、
自宅に戻った。

昼ごはんを食べながら、
夫は高校野球を見ていた。

全く、興味のない私。
『あら、東海大？昨日、見ていたのが決勝かと思ったわ』

『何言ってるんだ。始まったばかりだ』

夫はあきれ顔で言った。
テレビは、7回、東海大が6対0で勝っていた。

娘と三人、
そうめんをすすりながらテレビを見ていたら、

時間は、昼を回った。

『急いで、お墓参りに行こうよ。
ラガーマンM君は4時には帰るって言っていたよ。』

私は気が急いていたが、
『お前、何を言っているんだ。8回の裏だぞ。

後1回で東海大が勝つのに！』
夫は憮然としていた。

そんな会話の間にも回は進み、
9回に入ったが、

私は、時間の方が気にかかる。
『ねえ、行こうよ。お墓、混んでいるよ』

娘が言った。
『お母さん、東海大ってすぐそこの学校だよ。

勝つかもしれないんだよ』
いやいや、知っていますよ。

東海大は、
我が家から車で4・5分のところにある。

因みに、姪っ子の息子も通っている。
サッカーだけど。

『わかるけどさあ、時間が…』
『9回裏だ…』

まあ、いいか…
試合は、サクサク流れ、

東海大は勝った。
『さあ、行こうか』

夫や娘は、
私の態度が理解できないような顔をしていたが、

スポーツのスの字にも興味がないため、
たとえ、ご町内の高校でも、

心が動かないのだ。
おかしいかしら?

夫を急かして車に乗ったら、
ラジオが高校野球をやっていた。

今勝った東海大の監督のインタビューだ。
『選手として出場した時は1勝でしたが、今回はどこまで行きたいですか？』

アナウンサーが聞いた。
『行けるところまで、頑張ります』監督が答えた。

そうか、監督は卒業生か、
スポーツに興味はないけれど、

そういうことには興味がある。

負かした相手は、
九州の名門校だそうだ。

頑張ってね。
テレビは見ないけれど、

応援はしている。
おかしいかな……………