日刊せみなりーBLOG
腕時計…
更新日:2014/08/23
昨年末、夫の腕時計が壊れた。
ずっと前、父が元気だった頃買ってくれた時計だ。
夫は汗かきなので、
『皮はダメ、』と言って、
金属製のバンドにして貰った時計だった。
しばらくして、
その金具が壊れた。
ブランド品だったので、
ブレスレット型のバンドだけで、
目が飛び出たが、
父が買ってくれたのだからと、
取り替えた。
暫くすると、また壊れた。
今度は、『ワイシャツの袖が切れるから皮がいい』
と、
夫が言い、再び替えた。
そして、昨年末、
時計が動かなくなった。
『電池切れじゃない?』
三越に持って行ったら、
『違いますね。
メーカーに直るかどうか出して見ます。』
修理の旅に出た。
結果は、
『汗で中の部品が錆びています。
古いので、部品交換は出来ません』
寿命ということらしく、
動かないまま帰って来た。
ええ?!
ブランドなのに部品がないの?!
と思ったけれど、
よく考えたら、
まだ、父が元気いっぱいの時に買ってもらったのだから、
20年近く前になる。
仕方なし。諦めた。
『どうする?
時計を買うなら、防水のにしたら?』
手首にまで汗をかく夫に言った。
『お義父さんの形見の時計が、まだあったよな』
父は、時計が趣味だったのかたくさん持っていたが、
母の手元にまだ、一つ残っていた。
オメガの時計で、
父が最後まで使っていた時計だった。
『かなり古いよ。いいの?』
『うん、これがいい』
古い古いオメガの時計の皮だけ取り替えて、
夫は腕につけた。
今流行りの時計ではないけれど、
夫は気にならないようだった。
私からのプレゼントは、
どんな高価なものでも、
あっという間に紛失するか壊すのに、
父からのプレゼントは長く使っている。
いつも、『芳、芳…いいやつだ』
と言っていた父の念のせいかしら?
と思ったりする。
その夫は明日まで社員と共に帯広だ。
もちろん、その腕時計をはめて。
