日刊せみなりーBLOG
心はノスタルジーか…
更新日:2014/10/01
今日は、チンチン電車で外出だ。
バスで南21条まで行き、
そこからチンチン電車に乗り、
南11条で用事を足し、
帰りは再びチンチン電車で、
静修高校前まで行った。
電車の窓から景色を眺めていたら、
遠い昔の記憶が蘇ってきた。
私は、
南23条にあった官舎で生まれ育ったから、
懐かしい道のりなのだ。
昭和30年代、南23条付近は街中ではなかった。
官舎の敷地も広くて、
おじいちゃんは畑を作っていた。
周りに原っぱがいっぱいあり、
私がまだ幼稚園くらいの時、
近くのホップ畠に、啓北商業高校が建った。
建築現場に見に行っていたら、
大工さんが、
木材の切れ端でお人形のベットを作ってくれた。
赤い色が塗られた立派なベットだった。
チンチン電車が止まった。
『中央図書館まえ〜』
ここは昔、教育大学だった。
何の用で行ったのかは忘れたけれど、
教育大学には、大きな木がいっぱいあって、
古い黄土色のタイルの校舎だった気がする。
子ども心に憧れて、
将来はこの学校に入って先生になろう!
という夢を抱いた。
チンチン電車はチンチンとゆっくり進む。
あ!通い詰めた医院がある!
体が弱かった私が、月に何回も通っていた【古瀬さん】だ。
今は違う医院になっているが。
『南21条〜』
ここにはスーパーがある。
市場から始まり、
生協になって再び市場に戻ったみたい。
母親と一緒に買い物に行って、
イチゴを買って貰ったのを覚えている。
イチゴはパックに入っておらず、
小さなスコップみたいなのですくってくれた。
新聞紙に包まれたイチゴは少し赤いツユが出ていたが、
果物は贅沢品だったから、
嬉しかった。
『幌南小学校前〜』
いよいよ、母校だ。
文房具屋さんが立派な建物になって、
残っていたが、
ここらあたりが、
一番変わっているかもしれない。
さあ、【静修高校前】に着いた。
知らない間に、
最後まで残っていた木造のラーメン屋さんはなくなり、
マンションの工事が行われていた。
さて、今日はこれから、
小樽の古い民家を活用し、
小樽の街並みを残す活動をしている仲間たちと、
打ち合わせだ。
古い街並みは、
人の心を優しくするように思われ、
始めた活動だ。
幼い時を過ごした街を見て、
心はノスタルジー、
小樽を考えるには、丁度良いかも知れないなあ。