日刊せみなりーBLOG

アンパンマン〜

更新日:2014/10/11

二歳の5番孫が遊びにきて、
回らない口で、『パンマン読んで』

と言ってきた。
我が家は、一般的な家庭と違い、

すべての孫にとって一番はじじであり、
むばあばは、仕方ないから声をかけよう程度の存在なので、

この『パンマン読んで』は貴重なお誘いだ。
では!と勇んでよんでいたが、

ふと気になって、
娘に聞いた。

『あのさあ、バタコさんって、もしかしたら女の子?』

アンパンマンをご存知ない方のために説明すると、
アンパンマンの顔を作るジャムおじさんと一緒に、

パンを作っている人がバタコさんだ。

孫と一緒に何十回とアンパンマンは見ている。
震災後は、アンパンマンの歌を聞くたびに涙が出てくる。

自分でも好きな漫画だと思っていたが、
バタコさんは絶対男性だと信じていた。

やなせたかしさんは、
どうしてバタこさんをああいう風に描いたのだろうか?

パン職人さんだから、
つなぎを着ているのも、

コックさん帽を被っているのも理解出来るが…

メロンパンナちゃんも、
ドキンちゃんだって一目で女の子と分かるのに…

と娘に言ったら、
不思議そうに『だって、マンガの声も女の子でしょ?』

私の疑問の方に?をつけられた。
そうか、そうなのか…

私の中に、
意外にも【女の子の姿とは、】

と言う定型バージョンが、
出来上がってしまっていたようだ。

やれやれ、
自分が一番嫌っていた決めつけ方だ。

もう一度、
アンパンマンを見てみたら、

色んな食べ物やらの女の子が出て来るが、
みんなそれぞれで、

やなせたかしさんには、
変な固定概念はなかったことに気がついた。

あー頭は柔らかくしなくちゃね!
と、バタコさんをもう一度見たら、

あら、私の若い頃に似ているわ。

私は、メロンパンナちゃんではなく、
バタコさんだったと悟った次第。

どうぞみなさん、
一度はアンパンマンをご覧あれ…だ。

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