明日から、
釧路湿原の木の調査に行くことになった。

私も行きたいのは山々だけど、
少々体力に自信がなくて、

『ごめん！』と不参加だ。
『大丈夫っすよ』

と明るい返答に安心半分、
淋しさ半分というところか。

『湿原は当たり前に湿地帯だから、
長靴に穴が空いていないか確認して持って行きなよ。

穴が空いていたら最悪だよ！』
と忠告したら早速確認をしたらしい。

『大丈夫です。補強をしましたから』
いやいや、いくらうるさいむつみさんでも、

長靴くらい買ってよ。
と言ったけれど、

『すぐ破けるんですよ。
勿体無いから、補強して使います』

なんと、倹約的な社員たちだろう。
よくわからないが、

シーリング材で出来るらしく、
スノーマンK君を頭にして、

長靴修理補強計画が進んだらしい。
結局、『無事終わりました。一人、二足づつ持って行きます。』

おお、
素晴らしい！

湿原は、
ぬかるみと倒木で歩きにくいし、

大変だ。
足がぬかるみに取られ、

くらっと来たら、
だいたいが、木の折れた先に当たり長靴が破れる、

という事になる。
それを見越した社員たちは、

捨てずにあった長靴を補強して、
一人二足づつの長靴を準備した。

車庫にずらりと並んだ穴の空いた長靴を、
捨てたらいいのにと、

思っていたむつみさんは浅はかだったらしい。

修理された長靴はハイエースに積まれ、
日曜日の出番を待っていた。

釧路湿原の明日の天気は晴れだそうだ。

どうかみんな、気をつけて。
ぬかるみに足を取られて転ばぬように、

日暮れが早い道東で、
仕事が早く終わりますように、

参加できない淋しさを感じつつ、
願っているよ〜みんなあ〜