日刊せみなりーBLOG

懐かしいもの…

更新日:2014/11/08

久しぶりに豆パンを買った。
5番孫のリクエスト。

大きな甘い豆が入ったパンを持ち、
二歳の孫は豆だけとって食べていた。

『豆パンって、お年寄りが好きだよね。』
私は、同じく豆パン好きの娘に言った。

私のおばあちゃんも好きだった。
『むつみ、豆パンを買ってきて』

小さい頃はよくお使いに行っていたっけ。

『あと、お年寄りは回っているお菓子が好きだよね』
私は思い出したように言ったけれど、

娘は、何それ?みたいな顔をした。
『あれあれよ、回っていて、好きなものをとるお菓子』

今でもあるのだろうか、
デパートの食品売り場にあった回っているお菓子。

好きなものを好きなだけ袋にいれて、
量り売りで買う。

地方に行くと、
その駄菓子が袋入りで売っているのか、

建物調査に伺うと、
お茶菓子で出されることが多かった。

『ほれ、お茶にして、食べなさい。』
お年寄りは優しい。

ただし、
時間に追われて調査をしているので、

『大丈夫です』
と、何が大丈夫なのかわからない返事をするけれど、

結局頂く。
そして、帰りになると、

『ほれ、持って帰りなさい。』
その駄菓子を袋にいれて渡してくれる。

色々な懐かしい味のお菓子だ。

いつもは自分では買わないお菓子を、
会社のお土産にして、持ち帰る。

でも、近頃は、
お年寄りの御宅を調べることが減ってきて、

回るお菓子を持ち帰ることもなくなってきた。
もう売っていないのかしら、あのお菓子。

孫が食べている豆パンは、
昔より少し小さくなっていたけれど、

味は昔のままだった。

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