日刊せみなりーBLOG
そろそろ本番…
更新日:2014/11/22
木の調査を担当するようになってから、
植物に興味のなかった私でも、
好きな木々ができた。
一番は、ナツツバキ、シャラの木とも言われる。
つるりとした樹皮には斑点があり、
真白い花が上を向いて咲く様は、
凛とした優しい貴婦人のようで、
憧れ的存在だ。
木の名前を覚えるのに四苦八苦していた私でも、
この木だけは一発で覚えた。
だから、
浅田次郎の小説【椿山課長の7日間】の中に、
シャラの木が出てきた時は、
もうそれだけで興奮した。
天国に行く道に、シャラの木は似合いそうだから。
もう一つの好きな木は、
プラタナス…
こちらの方は多分、歌の所為だろう。
プラタナスの枯葉舞う♪
同世代の方はすぐわかる歌詞。
その歌を知った頃は、
失恋真っ盛り、
気分に浸るには最高の歌だった。
どんな木かしら?と思っていた時、
木の調査の師匠であった姉から、
『真駒内公園の道路の街路樹だよ。』
と教えてもらった。
葉っぱも特徴的だが、
こちらの樹皮も特徴的だ。
この間、
社員の誰かがシャラの木とプラタナスを間違って言っていたので、
『似ているのは樹皮だけでしょ』と知識の訂正をしたが、
説明の仕方が悪かったと見えて、
キョトンとされた。
『あのさあ、プラタナスは樹皮が冬と夏で違うんだよ』
と付け加えたが、
横から夫ことモゴモゴN社長が『本当か?』と、
横槍をいれたため、
むかっとして説明が余計に感情的になり、
話は立ち消えたので、
もう一度何処かで話さないと、だ。
でも、プラタナスが冬になるとオーバーを着るがごとく、
厚い樹皮になるのは本当。
丁度今の時期、
少しづつ下の方からモコモコの樹皮になって行く。
よくわかんないけれど、
多分、寒さ対策と思われる。
全部が冬支度のモコモコの樹皮になると、
プラタナスか否かがわかりにくくなるのが困るが、
寒いプラタナスにとっては、
知ったことか…かしら。
本日、その真駒内公園をバスから見たけれど、
街路樹のプラタナスはまだ冬の準備が整っていないようで、
下の方がもこもこ、上はつるりのままで、
寒そうに震えていた。
早く、厚着になって冬に備えてね!
自分が寒がりなので、一緒に震える気分だったが、
シャラの木は、
これまた凛とした冬芽を伸ばし春を待ち、
プラタナスは、オーバーを着て春を待つ。
冬来りなば…の季節に入ったようだ。