うちの会社は、
お役所がお客様だ。

主に入札制度で仕事を頂くが、
その入札に参加する為に指名願いという書類を各市町村や、

国、北海道に提出するのだが、
今年もその時期が近づいてきた。

この書類提出は、
郵送可というところと、

持参のみ！というところがあり、
中々大変な作業である。

昔、一度だけ諸事情のため、
私も全道の市町村にお届けしたことがある。

時期は2月、
この広い♪北海道を公共の乗り物で移動をした。

何せ、国鉄がJRになった時点で廃線が増え、
『ちょっとお〜どうやって行くの？』

という市町村は多い。
バスの本数も少なく、

羅臼では三時間バスを待った。
まあ、プラプラと羅臼の町を散策し、

不思議なネット喫茶で地元の方々の会話に耳をそばだて感激したり、

逆に浜中町では、走って書類を役所に届け、
ギリギリギリで帰りのバスに飛び乗ったら、

行きに乗ったバスだったりして、
滞在時間5分の事もあった。

でも、天塩の高校生は、
真っ暗な酪農地帯を国道から家まで歩くのを知ったし、

北見枝幸は思いのほか都会で、
明るかったけれど、

バスから見た冬のオホーツクはやっぱり寒そうで、
自然の厳しさも見た。

残念なことにその年は暖冬で、
流氷は見ることが出来なかったが、

今年はどうかしら。
冬の道内を隈なく歩く旅は、

厳しいけれど、感動でもあった。

今年は、シャイなO常務と穏やかO顧問、
そして、モゴモゴN社長が回る予定だ。

これから、
書類作成が行われ、準備が始まる。

南は函館から出発だ。

この広い北海道が私たちの仕事場だと、
改めて感じる旅でもある。