日刊せみなりーBLOG
人が歩くための道だから…
更新日:2014/11/26
【中小企業家しんぶん】を取っている。
全国の中小企業経営者の集まりである中小企業家同友会の新聞である。
今週も送られてきたので、
どれどれ、何が書いてあるのかしら?
とページをめくり、驚いた。
『自らの足で歩くための車椅子』の紹介記事が載っていたのだ。
このブログでも、何回かご紹介した、
ご夫婦が使っていた車椅子だった。
そのご夫婦を初めてお見かけしたのは、数年前、
普通の車椅子にご主人が乗り、奥様が押しておられた。
雪解けのわだちに車椅子がはまり立ち往生していた。
その時は、お助けしたが、
その後も毎日ご夫婦で車椅子散歩を続けておられた。
そして、昨年お見かけした時、
ご主人は、この自分で動かす車椅子に乗られ、
奥様は、隣を静かに歩いていた。
その変わった形の車椅子に驚くとともに、
ご夫婦の前向きさにも感動した。
そして…
あのブログを書いたのは、
1ヶ月くらいの前だったように思うが、
久しぶりに見かけたご夫婦は、
歩いて散歩をされていた。
ご主人は杖を付き、ゆっくり歩かれ、
奥様は見守るようにその後ろを歩いておられた。
私は、仰天し、
その前向きさ粘り強さに感動した。
一定の年齢に達した方が車椅子生活になり、
数年後に歩いた例は、看護婦生活15年の中でも、
その後でも聞いたことがなかったから。
凄い精神力だと思う。
そして今日、
それを支えた【自らの足で歩くための車椅子】
の存在を知ったのだ。
ここにその記事をご紹介する。
《東北大学大学院医学系研究科で約20年にわたる研究開発の結果生み出されたプロファンドは、下半身が麻痺した人や歩行困難な人から、立つことも難しいような人まで、片方の足が少しでも動かせれば、両足で漕いで機能回復を目指していくもの。》
販売前のこの車椅子を、
あのご夫婦がどうやって知ったのかはわからないけれど、
あの車椅子の存在が、
頑張るご夫婦を支えて、
【自らの足で歩く】事を実現させたことは間違いないと思う。
この車椅子を販売されているのは、
国土工営コンサルタンツ株式会社と言う大阪の建設コンサルタント会社だ。
建設コンサルタントが売る【歩くための車椅子】、
関係がなさそうで、
実は深いところで、
精神が繋がっているのではないかと思った。
『もう一度、自らの足で未来に向けてこぎ出してみませんか』
記事の最後は、こう結ばれていた。