日刊せみなりーBLOG

お掃除は…

更新日:2014/12/03

『エリカが枯れたので、
始末をしたのですが………』

当社のお掃除をしてくださっているMさんが言った。

玄関前に置いてあった鉢である。
大きな木の桶に植えられていたエリカは、

かれこれ10年近く初夏になるとピンクの花を咲かせていたが、
今年は花が咲かず、

そのうち、
すっかり枯れてしまっていた。

お掃除をしてくださっているMさんは、
会社周りに花を植えたり、

また、落ち葉の始末もしてくれているが、

うちの会社のお掃除は社屋が出来てから、
ずっとMさんだ。

いや、正確には、Mさんちだ。

初めは、
Mさんのご両親が掃除をしてくれていた。

Mさんの家は、会社のすぐ近くだ。
どうゆう経過で、

Mさんのご両親が、
掃除をしてくれるようになったのかは知らない。

几帳面で庭の手入れも上手なMさんのお父さんは、
日曜日になるとご夫婦で会社に来て掃除をしてくれていたが、

気がつくと、
掃除は息子さんご夫婦に代わっていた。

不思議な感じだけれど、
昔昔、社屋ができた時は父が社長だったので、

ご近所さんにお願いしたのかも知れない。

今お掃除にきてくださっているMさんは、
モゴモゴN社長くらいの年齢だろうか、

『庭の手入れも好きだから』
と、ニコニコしながら時間があると、

会社周りを綺麗にしてくれている。

住宅街の真ん中にあるうちの会社は、
どことなく、都会の会社のイメージと違うけれど、

社屋の掃除にも、
それが現れているのかも知れない。

会社の玄関から、
枯れたエリカの鉢がなくなり、

少し寂しいけれど、
代わりに花壇には可愛い花が植えられた。

来年の春にはきっと、
綺麗な花を咲かせてくれるだろうな。

住宅街の真ん中にあるうちの会社は、
二代に渡って、

ご近所さんがご夫婦で綺麗にしてくれている、
稀な会社である。

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