昨日の夜は忘年会だった。
今年は、しゃぶしゃぶ、

それも、甘エビ、きんき、鳥肉、豚肉、そして牡蠣！
野菜には、レタスも入ってシャキシャキだった。

いつもの如く超短いモゴモゴN社長の挨拶で始まり、
ワイワイガヤガヤ…

そして、今年は来春から就職予定のT君も参加した。

『T君も誘ったんだね。彼なら大丈夫か』
なにせ、ラガーマンM君の隣だ。

何回かアルバイトに来てもらったり、
ビベロYちゃんが付き添いで、

マナー研修会にも参加しているが、
全体の飲み会は初めてだ。

私の隣に座った気遣いU君が言った。
『僕は、気遣いU君と言う名前を頂きましたが、

気遣いはT君に取られそうです。
とても、気が付いて…』

なるほど、
来春の新人T君の気遣いはプロ級らしい。

ふむふむ、確かに先輩たちのコートを自然に受け取り、
コートかけにかける。

その動きもさりげない。

楽しい楽しい笑い声と感嘆符の忘年会は無事終了し、
場所はカラオケルームに移動した。

『カラオケはしません。
ゲームです！』

ビベロYちゃん、スノーマンK君、気遣いU君が計画したゲームが始まった。

ふたチームに分かれて、
お題を国語辞典から敵チームが選び、

相手チームはその言葉を絵で表し、
回答者が答える！というものだが、

上は62歳から下は24歳まで、
真剣勝負の戦いだった。

『そんな難しい言葉は書けないよお』
『それは名詞じゃあない』『そんな言葉、あるの？！』

『その絵じゃあ、わからんぞお』
『T君、その絵は凝りすぎだあ』

T君の絵は、創作的で芸術的だった。

結局、二時間の間、一曲も歌わず、
カラオケルームでゲームをした。

社長から、来春入社する新人まで、
ゲラゲラワクワク楽しい時間だった。

今年も色々あった一年間だった。
真剣にぶつかり合ったこともあった。

でも、一歩一歩逃げずに前に進んだ。
みんなで、一緒に助け合って、

投げ出さず、前に進んだ。
そのセミナリーの今が、

ゲームに真剣に向かう姿となって現れた。
楽しく嬉しい会だった。

そして、来春からは、
気遣いU君を越える気遣いが出来るらしT君が、

隊列に加わる。
これは、ますます面白くなりそうだ。

二次会は笑のうちに終了し、
みんなは三次会に向かったが、

モゴモゴN社長と私は先に帰る事にした。

みんなから、
幸せいっぱいのプレゼントを貰った気分だった。