昨年末、
生まれて初めてラジオショッピングで買い物をした。

それも、化粧水だった。
ほとんど、商品説明がなかったにも関わらずだ。

初めはラジオショッピングとは思わず、
その若い社長の起業ばなしと思うような内容だったが、

とにかく心が大きく動き電話をした。
待ちに待った化粧水は暮れの28日に届いた。

女性にしかわからないワクワク感で、
早速使ったら…

わああ、いい感じ！
なんだか、お肌が柔らかくなったわ！

今まで使っていた化粧水よりお安いこともあり、
パックもした。

わあああ！もっといい！
すっかり惚れて他の基礎化粧品も買ってみようかと心が動き、

ホームページを見た。
非常にシンプルなホームページであったが、

会員になった。
ホームページには、質問コーナーもあったけれど、

苦手分野なので書かなかった。
でも、

(石鹸は、こっちとこっち、何が違うのかしら？)とか、
(他にお試しはないのかしら?)

など、聞きたい事は山ほどあった。
そうしたら、すぐに電話が来た。

何とも感じの良い女性だった。
この種の営業にありがちなマニュアル的な話し方ではなく、

会員になったお礼と共に、
私の質問に全部答えてくれた。

その話し方には、
自分のところの商品に対する自信が感じられたが、

傲慢さは微塵もなかった。
私が、『この石鹸とあの石鹸の違いを教えてください。』

と聞いた時、その電話の女性は、
『成分があちらの方は…』と簡単に説明したあと、

『あちらの方はかなり洗浄力が強いです。』
と付け加えた。

私が聞きたかったことだ。
成分の違いは素人にはわからない。

知りたいのは効果の違いだ。
一回の電話で私はその女性を信用した。

結局、
お試し価格で化粧下地と洗顔石鹸も買った。

多分、20年間使い続けた基礎化粧品は、
全て変わるだろうと思った。

そして、この会社にとても興味を持った。
あの若い社長といい、電話の女性といい、

なんと、
女性の消費者の心がわかっているのかしら。

あのすっきりした合理的なホームページからして、
ここは電話を通した対面販売を重視している事がわかった。

どんなに文明が進んでも、
人間だから感情がものを言う。

どんなに良いものを売っていても、
お客様が感情的に拒否したら、おしまいだ。

どんな業種でも一緒だろう。
見習いたい会社だと思った。