もうすぐ、夫の誕生日だ。
私は、一月の初めに、

ネクタイとベルトを買って渡してある。
夫と一緒に買いに行き、

『これは？あっちは？』
と夫の希望を聞き、

『いやあ、これはちょっと…』
と、私の意見も言い、

『じゃあ、これとこれにしよう』
と、意見が合意したものを買った。

ネクタイは身につけるものだから、
本人が気に入らないと使わないが、

夫の趣味だけで買うと、
やめてええ！になることが多いので、

一緒に買うのが一番だ。
因みに、夫は私に現金をくれる。

ちゃんとのし袋に入れて、
ありがとう…と書いて。

中々プレゼントは難しい。
娘たちは、

飲兵衛の私たちへのプレゼントは、
アルコールと決め、

夫には麦焼酎を選んでくれていた。
今日も、『お父さん、ちょっと早いけれど、三人から』

と、
三女が夫に高そうな焼酎を渡した。

本州に住む長女、次女と相談して、
三女が買ったようだ。

夫は、『ありがとう』と言ったあとに、
言いにくそうに、

『できれば、いいちこでいいんだけれど…
良い焼酎は、くせがあって』

と言った。
今まで、言いかねていた言葉のようだ。

三女は、
『わかった、次からいいちこにするわ』

と何気に返していた。

まあ、家族だから本音を言った方がいいか。
夫も、ようやく言えた、という感じだった。

私の誕生日は三月だけれど、

日本酒とワインなら、
なまらOK！

禁酒も解けて、
幸せいっぱい夢いっぱい。

娘たちよ、
どうぞ悩まずに3月のプレゼントは、

ワインでも日本酒でも！
待っていますぞよ。