日刊せみなりーBLOG

気配……けはい…ケハイ…

更新日:2015/01/30

『むつみさん、ホント、気配なくなりましたね!』

ラガーマンM君が、
後ろを振り返りながら言った。

うちの会社は、
大きなお部屋でみんなでお仕事!

をしている。
真ん中に作業台兼予備パソコン置場があり、

二方向の壁面に向かって机を並べ、
基本、背中合わせに社員たちが座っている。

その姿を、
モゴモゴN社長、穏やかOさん、とむつみさんが眺める感じだ。

よって、
社員同士、用事があると、お互いが振り向いて話すか、

相手の机まで行って話すことになる。
だから、背中合わせの割にはコミュニケーションの形は良い。

まあ、それはさておき、
むつみさんもラガーマンM君に用事があり、

『ちょおとお〜』と話しかけようとしたら、
すでに、ビベロYちゃんやら、ホンワカH君やらと、

話していることが多いので、
ラガーマンM君の椅子の後ろで、

順番待ちをし、
隙を見て、指でツンツンしたり、

声をかけたりするのだが、
昨年末より、

『ああ~びっくりした!むつみさん、いたんですか?』
と言われることが多くなった。

その度に、『失礼しちゃうわね』
と言っていたけれど、

どうも、私の気配が、
なくなっているということらしい。

むむむ…

忍者はその昔、
自分の気配を消すことができたというが、

修行をした記憶はない。

それとも、私は幽霊なのか。
いや、自分が死んだ覚えはない。

じゃあ、一体なんなのかしら。

でも、
異業種交流会の新年会に行った時も、

『中野さん、小さく見えているよ。』
と、言われたっけ…

もしかして、
生きているつもりだけど、

本当は死んでいる?
何と無く、そんな気がしてきた。

あら、恐ろしや。

と、足を見たら、
体の割には太めの足が、

にょっきりあった。

あんまり気配がないのは、
周りをビックリさせるようだから、

今度から、
足音をたてて社員の背後に立とうと思っている。

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