日刊せみなりーBLOG
営業の基本って…
更新日:2015/02/02
夕方、
銀行の営業マンYさんがやって来た。
大学を卒業後、窓口で一年務め、
昨年春から営業になった。
月に一二度お会いするが、
あー今日も一生懸命話そうとしているのだなあ、
と笑みがこぼれる。
営業で、
お客様とお話をするのは大変だ。
うちの会社の営業は、
お客様がお役所なので少々勝手が違い、
私の場合だと、
お仕事を通じてお話をしたり、
『うちのラガーマンMがお世話になっています』
と、にっこり笑ったり、
する程度だ。
それでも、初めて名刺を置いて挨拶する時は苦痛だった。
数年前、
民間のお客様に仕事を広げようとした時、
これではいけない!と、
様々の研修会にも参加した。
中小企業家同友会の研修会では、
随分お世話になった。
営業マン基礎講座や営業マン幹部講座なんてのにも、
参加した。
よその会社の営業マンから、
『営業ってコミュニケーションだから、
楽しいんですよ』と教わったけれど、
現実には何を話して良いのやら、
世の中に、
営業ほど苦痛な仕事はないので?と思ったほどだ。
そんな時、
北原電牧の前社長北原さんの講演をお聞きした。
同友会大学という所で。
北原さんは大学時代、お父様が急逝され、
突然社長になられた方だ。
うちの会社で、よく電牧を調査しているので、
何だか近しく感じられ、
興味深く北原さんのお話をお聞きした。
北原さんは、大学4年で社長になった後、
一度だけ常務さんに付き添われて営業したが、
その後は、一人でお客様の所に回ったという。
お客様とお話した後は、
必ず、駅の待合などで、
お客様と何を話し、お客様の反応はどうだったかを、
手帳に書き、
次の営業時の話に生かして行ったという。
私はその時初めて、
営業の世間話も、ただするものではないことを知った。
でも、それを行動に移すのは難しかった。
今、ようやく、
小樽のNPOや家ねっとで、
民間のお客様と普通に世間話ができるようになった。
北原さんは現在、
中小企業診断士として事業承継を中心にご講演をされておられるが、
あの時の、初めての営業のお話は、
もうされないのだろうか。
銀行の営業マンYさんの一生懸命世間話をする姿に、
以前の自分を見る思いがし、
北原さんのお話を聞かせたいと思った。