雪まつり4日目、暖かい。
雨のような雪が降っている。

雪祭りには行く予定がないが、
外国からの観光客が増えているようで、

出来るなら北海道らしい天気の方がいいなあ、
と思う。

十数年前、
岡山の従兄弟夫婦が雪まつりを見にきた。

泊まったのは、大通りを見下ろせるホテルで、
『むっちゃん、窓から見えた雪が凄い！

下から雪が降っているように見えたよ！』
と驚いていた。

『そうでしょう。北海道の雪は下から降るのよ。』
別に自慢する話ではないのに、

私は自慢げに言った。
従兄弟は、1・2丁見ただけで、

『ビールだビールだ』
と地下街に潜ってしまったが、

それはそれで、
美味しいビールも札幌の自慢だからいい気分だ。

私は、夏の北海道も好きだけれど、
一番美しいのは冬だと思う。

暖かい部屋で見る【下から雪が降る景色】は最高だ。

省エネとはいえ、
外が寒いからせめて家の中は暖かくしたい。

半袖とは言わないが、
薄着で過ごしたいのは私だけではないだろう。

その部屋で、冷たいビールを飲む幸せ。
うーん、北海道は最高だ。

昨日乗ったJRで近くに立っていた男性二人、
仕事のついでに、観光のようだった。

『自分は、まだジンギスカンを食べたことがないんですよ』
部下らしき人が言った。

『じゃあ、サッポロビール園で、ビール飲み放題にする？』
上司らしき人が答えた。

部下らしき人は、るるぶを広げ、
『こっちの方がいいな、三条館と書いてます。』

と、案内本を指差した。
私は、美味しいジンギスカンなら…、ビールは黒ビールも…

と声をかけたい衝動にかられたが、
ぐっと堪えた。

二人とも、
とても雪まつりを見る格好ではなかったから、

飲み食い専門のようだ。

北海道の冬は素敵だ。
おもてなしの心をもたなきゃあね。

と思う雪祭りだ。