日刊せみなりーBLOG
何とも感傷的な気分ね!
更新日:2015/02/21
うちの会社のお仕事は、
国や自治体が公共事業の為に必要とする土地の上(多くは)にある、
全ての権利の調査という、
読むのも億劫になる難しい仕事だが、
おかげで、
あらゆる業種に関わることが出来る。
北海道は農業、畜産、酪農、も盛んだから、
納谷倉庫、牛舎豚舎鶏舎などなどはお手の物だ。
そして、今回久しぶりに、
日高方面で馬に関わる仕事をしている。
担当も、
偶然だが日高出身ホンワカH君だ。
まあ、仕事の中身は別にして、
私は馬に興味深々。
日高を旅すると、
サラブレットが颯爽と走るところによく出会う。
道産子と違って足が長くスマートだ。
素敵!きっと高く売れるんだろなあ…
と眺めていたが、
ホンワカH君曰く、
『でも、
競走馬の運命は可哀想で走れなくなると馬肉にされたり…
だから、どうにか潰さずに生かせる方法がないか、
昔から考えられてきたんです。』
なるほどねえ、
優勝を何回もして誰でも知っている馬は、
雌馬はお母さん、雄馬は種馬として残るが、
そこまで成績を残せない馬がほとんどということか…
馬の可愛い目が思い出された。
日高出身の知り合いは、
馬肉を食べない人が多いけれど、
そんな事も関係しているのだろうか。
馬からの抽出液なんたらが入った化粧水を、
愛用し始めた私は、何とも後ろめたい気分だ。
生き物で商売をするということは、
大変な事だと思う。
そう言えば、
馬頭観音もよく調査対象になったっけ。
その日高が現場の仕事の納品が近づき、
馬が写った写真帳が机の上に積み上げられている。
豚だと心が痛まず、
馬だと心が痛むというのは誠におかしな話だけれど、
一生懸命競走馬として勤め上げた後は、
子供たちの心を癒す役割なんかがやっぱりいいなあと、
馬のなんたら入り化粧水をパタパタつけながら思う、
感傷的な今日の私だ。