昨日から、中標津に来ている。
現場は、別海だが、

『お客様、7部屋は空いていません。』
『お客様、改修中でございます。』

etc、etc…
と、別海の宿がうまく取れず、

中標津泊まりとなった。
7人だから、車は二台。

『悪いけれど、私、プリウスに乗らせて。』
こういう時だけ、

年齢、地位、病気持ちを最大限利用し、
楽を選ぶ。

一台に運転手は三人ずつ、
プリウスには、ホンワカH君、ラガーマンM君、

そして、気遣いU君が乗った。
前日の団結飲み会の疲れもあり、

全員元気なし。
三人とも、一時間交代の、

自分の運転が終わると、
爆睡だ。

元気が出だしたのは、
足寄を越えたあたりからだろうか、

珍しく、ラジオも入れていなかったが、
スイッチON。

『わ！懐かしい音楽ね！』
たーららららららーら♪ら、らーらららららら♪

有名な外国人が歌う
有名な歌が流れてきた。

イタリア人の男性が、日本語で歌う。

『知らない…』
三人が、言った。

『え？！この歌、知らないの？』
『初めて聞きました。』

三人が、言った。
うそ〜

こんな有名な曲を知らないなんて。
『ホンワカH君も知らないの？』

あーなんていうことかしら?
ホンワカH君は、45歳、

私と15歳しか離れていないのに…
『で、なんていう曲ですか？』

いやいや、それが出てこないのだ。
いーきていくのよー♪

ばかりが、
頭の中でクルクル回る。

『ホンワカH君、本当に知らないの？』
『知りませんよ』

フーン、
何だかとても納得がいかない気分だけど…

ラジオは、野球中継に変わり、
車内は、日ハムばなしになった。

日ハムは、千葉ロッテと打ち合いで、
8点とったけれど追いつかれ、

4点追加でとって…
みたいなゲームで勝ち、

そして、
巨人戦が流れ始めた頃宿に着いた。

やれやれ、
一仕事終えてからの出発だったから、

もう、真っ暗だ。

『お風呂に入ってから、夕食でいい？』
これまた、年齢、地位、病気持ちを利用し、

一人温泉へ。

湯に浸かりながら、
再び頭の中で、

たーららららららーら♪
いーきていくのよー♪

有名な、
45歳すら知らない有名な歌が、

クルクル回る。

この歌を知らないなんて…
変だわ…

どうしても納得がいかない私だけれど、
曲名が…出て来ない…

むむむむむ…