一昨日から、中標津、別海に来ている。
珍しく早い現場開始だった。

なので、
新人T君の現場服が間に合わず、

新人T君は、
自分のお父さんの現場服のお下がりを着て参加。

その姿に緊張とワクワク感があった。

が、しかし、
現実は無情にも大嵐が待っていた。

『うそおお〜』
時折、モチベーションダウンの声も聞こえたが、

何てたって、
がんばるにゃん揃いなので、

べちゃべちゃぐちゃぐちゃになりつつ、
午前中が終了した。

一昨日は、
宿に入るだけの工程だったから、

新人T君にとっては、
昨日が本格的現場始まりだった。

7年目に入ったビベロYちゃんにつく。
教えながらだから、

ビベロYちゃんも大変だ。

お昼ごはんを食べながら、打ち合わせをした。
『進み方、どうなの？』

現場担当者のカッコマンH君は、言った。
『いい線行っていますよ。

うまくいくと早くに宿に戻れるかも。』
ヤッホー！嬉しい！

思わず叫ぶほどの大嵐だった。
それでも、なんだかんだで、宿に戻ったのは4時半ごろか、

水が滴る防寒服を乾かしながら、
(明日は雨がやみますように)

祈るばかりだ。
夕食は、レストランのバイキング、

中々良いホテルで、
天然温泉、シングル、二食バイキングで、

お一人様7000円。
食事は、安心感がある家庭の味で、

野菜、肉、魚と種類も豊富だ。
新人T君は、そのご飯を食べながら、

横に座っている気遣いU君に聞いた。
『どの位で、慣れました？』

気遣いU君は、
昨年の2月に中途入社した転職組だ。

『うーん…』
しばし考えて、『三日、三週間、三ヶ月…かな』

新社会人は、
今が一番大変な時だ。

うちの会社では、
新人T君の内定が決まった時から、

時折バイトに来てもらったり、
飲み会に参加してもらったりしていたが、

それでも、緊張感がいっぱいだ。
そうだよね、仕事のしの字もわからないんだから。

さあ、がんばって、
君なら出来る！

新人T君は、
夕食後の【セミナリー飲み会】にも参加していた。

私は、さっさとお暇したが、
楽しそうな笑顔にホッとした。

朝、雨は上がっていたが、
まだ、風は強い。

さあ、頑張ろう。
その毎日の積み重ねが、

自信を作って行くんだよ。
新人T君！