今週は珍しく、
【街】にお出かけ週間だった。

本日も、駅裏をウロウロした。
街は、相変わらず自動車で溢れ、

『都会だわね〜』と信号待ちをしていたら、
見慣れた紺のハイエースが通り過ぎた。

あれ？！
あのナンバー、うちの車じゃあない？

正確には、
3月某日まで、うちの車だったハイエースだ。

ピカピカに磨かれたハイエースは、
素敵に輝いていた。

なんとなく、
勿体無かったかしら…

と言う気になった。

それは、
別れた彼氏に久しぶりに会ったら、

素敵になっていて、
少々未練が復活した心情に似ていた。

でも、ナンバーが違うかもしれないし…
少し、否定が入るところも、

似た心情だった。
会社に戻り、カッコマンH君に、

『今日さあ、ハイエースにあったよ。
素敵になっていたわ』

と言うと、
『へえ、ナンバーって同じなのかな』

と言うところに、注目され、
昔の車には未練がないようだった。

『だってむつみさん、
どんなにピカピカにしても、

中古ですから。』
まあ、そうですけれど。

男の人は、
新車が好きだと思う。

いえいえ、女性も新車が好きですよ。
と言われそうだが、

私は、好きになったら、
ずっと、乗っていたいと思う。

もっとも、
仕事で使うハイエースはリースなので、

替え時があるようなので仕方がないが、
自分ちの車は10年以上乗っている。

夫はもちろん替えたいようだが、
今は製造していない形の車で、

私は、超お気に入りだ。
『まだ、乗れるじゃない。

それに、
これ以上の良い車が見つからないし。』

お金を、
たくさん出せばあるのかもしれないが…

車検時期になると、毎回口論になる。
『中途半端に取り替えないで、

ずっと乗っていたら、
オールドファッションになるよ』

と夫に言ったら、
呆れられた。

男の人は、
女房と車は新しい方が、

好きなのかしら…
と、勘ぐりたくなった。

まあ、余計な事を考えずに、
お気に入りの我が家の車を、

超える車を見つけたら、
買い換えても良いかと、

街中でキョロキョロしたが、
やっぱり、今の車が一番だった。