風はちょこっと強いけれど、
青空いっぱい春日和の今日は、

試験日だ。
私が受けるわけではないが、

社員が5名挑戦する。

この資格試験は、
【補償業務管理士】と言うもの。

ほとんどの方が知らないであろう資格だが、
うちの会社では、なければ死活問題になるほどの資格で、

部門が分かれ、
それぞれに挑戦しなければならない。

モゴモゴN社長は、
本日の試験の管理者だそうで、

試験会場の隣に詰めるために、
朝早くから出かけた。

『みんなに会ったら、頑張って！って伝えて』
と言ったら、

『すったらこと、言えるわけがないだろう！』
と、お堅い答えが返ってきた。

そうざんすか…
と思いつつ、亡き父の写真に、

『みんなが力を120%出せますように！』
とお願いをした。

今回の5名の名前は、
合格したら言うとして、

再挑戦者1名、再々挑戦者1名、
初回挑戦者1名、そして、新部門挑戦者2名である。

それぞれに、プレッシャーを感じている。
絶対合格すると思っているわ！

と思われている【期待背負い派】、
ちょおーと、いい加減受かってよね！

と言うむつみさんの視線に耐える【後ろが断崖絶壁派】、
後輩が受かって、上司が落ちたらどうすんのよ、

と思われるのが嫌な【プライドやばい派】
などなど、

5名はそれぞれに、
緊張していると思われる。

5年前、私もそうだった。
いや、誰も期待はしていなかった。

だから、頑張れたのかもしれない。
仕事上で必要な資格は、

プレッシャーが大きい。
私も、自分が挑戦して初めてわかった。

そして、その試験は、
難しかった。

忙しい仕事の合間を縫って勉強もし、
ドキドキしながら、

時計をにらめっこで問題を解く。

今、午後2時45分だ。
3名の挑戦は終了したはず。

残り、2名は3時からの挑戦だ。

明日、朝会ったら、
にっこり笑って、

『ご苦労様！』と言おう。
けして、けして、

ちょおーとーなんて、
言わないように…

優しいむつみさんでいる事を誓う…か。