日刊せみなりーBLOG
こう言う歴史は面白い!
更新日:2015/04/28
『わあ、姫路城を見に行くの?!
いいわねえ』
このゴールデンウイーク、
気遣いU君は、姫路城に行くらしい。
気遣いU君は歴史が好きだ。
彼に限らず、
ホンワカH君もモゴモゴN社長も、
歴史が好きである。
先日なんで読んだのだろうか、
男性は過去を振り返るのが好きだから、
歴史が好き、
女性は未来が好きだから、
歴史に興味がない人が多いと書いてあった。
非常に納得。
私は、建物としてのお城には興味があるが、
歴史としてのお城には、
全く興味がない。
『お城の前に、穴子の白焼きのお店があるの、
美味しいわよ。』
教えたのはグルメ情報だった。
そんな歴史に興味の薄い私だが、
只今唯一興味を持っているのは、
小樽の歴史だ。
先日、NHK新日本紀行で小樽を取り上げていたが、
その栄華は半端ではなく、
日本有数のお金持ちも現れたという。
で、
いつも気になっていたのが、
どうして、
小樽にはあんなにお餅屋さんが多いのかしら?
と言う事。
至る所に、美味しいお餅屋さんがあり、
大福、串団子、豆餅…などが、
小さなガラスケースに並んでいる。
多分、
歴史の中で生まれてきたのは想像できるけれど、
何処の歴史と関係しているのかしら?
小豆商との関わりかしら?
と不思議に思っていたら、
先日、小樽のH合金I会長から、教えて頂いた。
『中野さん、それは小樽が労働者の街だったからです。』
そうか!
新日本紀行でも、
はしけや街中は、労働者であふれていた。
と言っていた。
港には毎日、膨大な数の荷が行き来する。
それを積み下ろする人たちが足りなくて、
全国から、人が集まったという。
『中野さん、大福はお餅でしょう、
腹持ちもいいし、小豆は栄養もある。
砂糖も入っているから、即エネルギーになる。
おまけに、片手ですぐに食べられる。』
なるほど!
昔のファーストフードだったのね!
超納得!
『立ち飲み屋も多かったですがね。』
そうだろうなあ。
お城を誰がどうして作ったのかには、
興味がわかない私だけれど、
小樽の街のあちこちにある小さなお餅屋さんから、
小樽の歴史が見えたのは、
めちゃくちゃ面白かった。
そして、
未来にもあのお餅屋さんがあって欲しいと思った。
小さなお店のガラス戸を開け、
人一人がやっと入れるくらいのスペースだけど、
ガラスケースに並ぶ作りたてのぷっくり大福や、
しょう油味の甘だれ串団子、
あんこが落ちそうなほど乗った串団子を、
選ぶのが楽しい小樽のお餅屋さん、
歴史が今の生活を温かくしてくれる、
いいなあ。
お餅屋さんが多い歴史がわかり、
急に大福が食べたくなった私だ。