本日のうちの会社の留守番は、
色々あって、

昨年入社の気遣いU君と、今年入社の新人T君、
そして、穏やかO常務、と、モゴモゴN社長の、

若者&シルバー世代の組み合わせになった。

小さい会社ながら、
この若者&シルバー世代には、

少々距離があるようで、
むつみさんとしては、要らぬ心配をしながら、

会社を後にした。

いつもは、
この間に他の社員たちが入り込む。

が、今日はいない。
『電話も二人で取ってね！』

若者2名にしてみたら、
わからないことを聞く先輩は、

このシルバー2名、
【社長】と【常務】だ。

いくら自由な空気が満ちすぎている当社とは言え、
気を使うだろうに…

と、
むつみさんは老婆心が湧き上がる。

でも、と思い直した。
考え方によっては、

若者とシルバー世代が会話をする機会だ。
社会人としての大先輩と、

男性同士の感覚で、
接することも大事なのではないかなと、

思うのだ。

世の中は、
男女で成り立っているのだから、

いつでもどこでも、
男女は一緒に学ぶべき…と、

ずーと思ってきたのだけれど、
近頃は、ちょこっと変わった。

男性は、
男性の中で揉まれなければならない時期が、

あるのではないか。
そして、女性もしかり…

時期ばかりではなく、
そういう場所も必要なのではないか…

と、思うようになった。

午後からは、
打ち合わせからラガーマンM君も帰ってくる。

私が戻るまでの数時間、
男性だけで仕事をし、

細々頼みをする母親的役割の女性がいない時間も、
大変だけど、

楽しいんじゃない。
息子たちと父親、叔父さんが、

頼もしく集まった集団は魅力的だ。

男女同権、ウーマンリブ、を、
声高に言ってきたむつみさんは、

近頃、特にそう思う。
男の魅力は、男の中で磨かれる。

モゴモゴN社長も穏やかO常務も、
いい男だから。