日刊せみなりーBLOG

なんかね、気持ちが入っちゃうのよね…

更新日:2015/06/11

『むつみさん、
古い携帯はどうしたらいいですか?』

ホンワカH君の会社携帯がスマホになり、
今まで使っていたガラ携は、

不要になった。

『あら、捨てるしかないんじゃない。
燃えないゴミに入れといて』

むつみさんが言うと、

『いやあ、今までお世話になった物を、
捨てられないんですよ。』

ホンワカH君が言った。
『中に、メールとか入ったままだし…

だからと言って、
世話になったのに壊すのも、

出来ないですよ。』
うーん、そうだわねえ。

かといって、
何かを新しくする度に、

古いものを捨てずにとっておくと、
会社は、ゴミ箱状態になるし…

気持ちはわかるけれど、
やっぱり捨てるしかないんじゃない?

そう言えば、
我が家にも古い携帯が引き出しに入っている。

初めて買ったピンクの携帯には、
初孫の写真がいっぱい入っている。

14、5年前、
本州の大学に行った娘たちと連絡を取るために、

買ったものだ。

メールを打つのも一苦労だった。
それでも、長く使った。

壊れて、携帯を買い換えた時、
『どうされますか?古い携帯は?』

と聞かれ、
『持って帰ります。』

と、即答だった。
それから、ずっと、

引き出しに鎮座している。

孫は順調に大きくなり、
もうすぐ8人目の孫も生まれる。

もういいかな 、
家に帰ったら捨てようかな…

と、思ったけれど、
やっぱり捨てない気がする。

大した大きさじゃあないし、
引き出しが開かないわけでもないし、

見るたびに、
娘を心配して、メールを待っていた時が思い出されるし、

まあ、いいか。

『ホンワカH君、
引き出しにしまっておいたら?』

『そうですね。』
そう言って、ホンワカH君は、

古いスマホを
引き出しに仕舞った。

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