本日から、
地味に明るいねあかのT君が、

試採用から本採用になったが、
もう一人、仲間が加わった。

それは、親分肌のO顧問だ。
親分肌のO顧問は、

補償のスペシャリストで、
長年開発局で働いておられた大先輩。

何せ、
私より一回りも年上なので、

超敬語である。
補償コンサルタント協会の事務局長時代から、

当社の中堅社員には、
よくご指導をして貰っていたので、

『今日から、よろしくおねがいいたします！』
の朝会でも、

笑いが絶えなかった。
親分肌のO顧問は、本当に親分肌、

72歳とは思えないほどの、
元気の良さだ。

お酒も強く、
モゴモゴN社長は、いつも負けている。

昔の男というと、怒られそうだが、
いい意味での昔の男の代表選手で、

存在そのものが、
場を引き締める感じである。

それでいて、
人をほっとさせるのも上手だから、

これぞ、昭和の男性か。

親分肌のO顧問は、
協会の事務局長時代、

我らが命の資格【補償業務管理士】試験の試験官だった。

私も5年前に意を決して受験したが、
時計を忘れてしまった。

何せ、
膨大な質問に答えなければならない。

自慢じゃあないが、
これがまた難しい。

時計とにらめっこしながらの戦いなのに、
時計がなければ…

と焦ったが、
仕方がないから、『時計を貸してください』と、

親分肌のO顧問から借りた。

私は、
親分肌のO顧問のお陰で、

やっと、
合格できたと思っている。

地味に明るいねあかのT君の笑顔もはち切れて、
親分肌のO顧問の笑顔は、

頼もしい大人の笑顔だった。

朝から会社は、
気持ちの良い緊張感と温かさが溢れて、

外は曇り空なのに、
明るい初夏の空気になった。

少し寒い7月だけれど、
がんばろう…と力が沸いた。