日刊せみなりーBLOG

仕方がないことなんだけれど…

更新日:2015/07/24

天塩町の現場3日目、
モゴモゴN社長コト夫から電話が入った。

『出張から戻ったら、
ミケがおかしい!』

夫は、別行動で、
道東の営業に行っていたが、

一足先に帰宅していた。
『下にも降りられず、

居間でぐったりしている。』
ミケとは、我が家の愛猫である。

御年23歳と4ヶ月の雌猫だ。
我が家は、マンションだがメゾネットなので、

ミケの居場所は一階、
居間は二階にある。

少し、ヨタヨタはしていたが、
毎日、階段を行ったり来たり、

食欲も衰えず、
声もしっかりしているので、

頑張れ!24歳を目指そう!
と思っていたのだが。

『そうなの、元気が戻ってくれたら、
いいね。』

私はそう言って、電話を切った。

私は、大の動物嫌いで、
と言うより、動物が恐ろしく、

猫は、歩く姿を見るだけで、
逃げていたが、

23年前、娘が拾ってきた捨て子猫を、
二匹飼うことになり、

人生初、
動物と一緒の生活が始まった。

子猫と言えども恐ろしく、
最初は逃げ回っていたが、

どうにか慣れ、
お陰で、お客様の所に猫がいても、

家に入れるようになった。
ミケの姉妹であるクロは16歳の時、肺癌で死んだ。

夏の出張中の事だった。

ミケやクロが、我が家の住人になった時、
小学生だった娘たちはそれぞれに結婚し、

子どもも生まれた。
なぜか、その子供たちは猫アレルギーが多くて、

娘家族が来ると、
猫たちは、下に追いやられていた。

私たち夫婦が、
仕事で家を開けることはやっぱり多くて、

長期出張の時は、
色んな親族が餌をあげに来てくれた。

我が家の家族や会社の生き様を、
陰で見ていてくれていた猫たちだったように思う。

けさ、夫に電話をした。
『ミケ、どう?』『あ、元気になった。』

と言う言葉を期待したが、
『もう、上には上がれないな』と夫は言った。

仕方ない…
と、思いつつ、

帰ったら、
元気に迎えに出てくれるような気もした。

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