日刊せみなりーBLOG

勝手なのはわかっているけれど…

更新日:2015/08/22

今週の月曜日、
会社の隣家の軒下に蜂の巣が出来ているのを、

シャイなO専務が発見した。
会議室と隣家は、

めちゃくちゃ近くて、
蔦の絡まる隣家と、

緑がいっぱいのお隣の庭には、
会議中もいつも癒されていたが、

蜂の巣は、
その蔦が緑の座布団のようになって、

ここが最高!と、
言わんばかりに存在していた。

薄いベージュにこげ茶のマーブル模様の蜂の巣は、
美しかった。

もちろん、
モゴモゴN社長は隣家に、すぐにお伝えしたが、

『蜂の巣が多いらしくて、退治業者は、
すぐには来れないと言われたそうだ。』

と、後から聞いた。
そして、昨日、蜂の巣は無事、

取り払われたと聞いたのだが。
夕方、蜂の巣があった所の軒下を見上げると、

仕事から、
戻った蜂たちが、

『僕の家はどこだい?、』
と言わんばかりに、

蜂の巣のあったところを、
何度も何度も旋回をしていた。

私は、
打ち合わせで会議室に集まった技術の面々に、

『見てごらんよ、
なんだかかわいそうだね、』

と言った。
みんなは、窓際に一列に並び、

隣家の軒下を見上げた。
ビベロYちゃんが、ポツリと言った。

『でも、
蜂の巣の中にいた蜂よりいいんじゃないですか。

中にいた蜂は、
知らないうちにビニールに包まれて、

それっきりですから。』
そうだわねえ………

蜂の巣は、
スズメバチの蜂の巣だった。

月曜日には、
まだベージュのところが多かったけれど、

日を増すごとに、
こげ茶のマーブルが増えていった。

それが、
大きくなっている事だったんだろう。

スズメバチは、
恐ろしいから、退治が必要!

なのだけれど、
帰る家がないのに、

探し回る蜂を見ていると、
悪い事をしたような気になった。

うーん、どこかの現場で、
『よくも、私の女王様と兄弟を殺したわね!』

と、逆襲に会うかもしれない。
許しておくれ!スズメバチ!

と、心で謝りつつ、
空を行くスズメバチから逃げるように、

家路に着いた。

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