日刊せみなりーBLOG
凄い!事だわ!
更新日:2015/08/28
うちの会社のお仕事は、
中々理解して頂けないが、
現存する物の調査積算と、
移転するとしたら?の理論構築、とでも言おうか。
だから、
実際に自分たちが、
建物を動かしたりすることはないのだが、
理論は詳しい。
が、珍しい工事となると、
実際にされている方々から、
学ぶことも多いのだが、
その珍しい工事の中に、
曳家工事と言うのがある。
建築関係の方はご存知だろうが、
一般の方はあまりご存知ない。
お家などを基礎から上を、
よっこらしょとお持ち上げて、
近くに動かすのである。
専門の業者さんがいて、
新しい基礎の上に、
そのお家を乗せたとき、
『0.1ミリの狂いもない!』と仰るが、
実は、この曳家業者さんが少なくなり、
理論的には可能だが、
実際は、可能なの?と言う議論も起こっている。
どこの世界も、
職人技が無くなっているのねえ、
と思っていたら、
今朝のFacebookで驚くべき投稿を読んだ。
なんと!
弘前城天守を【曳く】と言うものだった。
それも、石垣の補修のため、
100年に一度の割合で、
【曳く】のだそうだ。
大正時代までは、人力で、
今は機械を使うけれど、
9月の4日間は、
『100人力で曳く』イベントも、
あるらしい。
因みに、道内の優秀な曳家業者さん曰く、
『曳けないものはない!』そうだが、
それにしても、天守閣である。
それも、石垣の補修中は、
どこかに曳いて置き、
終われば、また曳いて戻すのである。
二度曳きだ。
天守閣は古い木造造り、
二度曳いたら、
狂いも出るだろうに、
曳く技術もさることながら、
狂いを直す技術も、
青森には残っているのか!
これは、凄い事なのだ!
社員にも見学させたい!と、
スケジュールを確認したら、
…………
ごめん、難しいよ…
残念だ。
弘前のみなさん、
是非是非、曳く様を公開してください!
日本には、
知られていない凄い技術が、
まだ残っているようで、
嬉しかった。