日刊せみなりーBLOG
電話とメール…
更新日:2015/09/04
昨日、面白いことを聞いた。
メールと電話の、
受ける側の精神的なものの違いだ。
電話派の私としては、
ちょっとびっくりする事だった。
その話をされた社長さんは、
3・11大震災後、
よく見知っている社員の家族を、
もし、震災で失う事になったら…
と考えたら、
いたたまれなくなり、
少しでも社員が、
家族と共にいる時間を増やしたいと、
残業0に取り組み、
成功させた社長さんだった。
『仕事が電話で中断されると、
間違いがとても増えて、
そのロスは、
単に、電話の時間にとどまらないのです。
だから、うちでは、全てをメールにしました。
電話のお客様には、
その事を話し、メールにして貰います。』
その徹底ぶりは舌を巻くほどだったが、
そのメールを受けて返すのは、
すぐにやると言うのだ。
社員はみな、iPhoneを胸に入れ、
全てのメールは、
転送されるようになっており、
まず、メールがきたらすぐ読み、
すぐに、近くにあるパソコンで返事を返す。
それは、来た順に、
速やかに返すと言うのだ。
『それなら、電話と同じじゃないですか』
と聞くと、
『精神的な動揺が違うんです。』
と、言われた。
確かに、
【電話で話すという行為】は、
瞬間的に反応し、
口から伝えなければならないが、
【メールで書く】という行為は、
少なからず、考える事が出来る。
『それに、残るから、
言った言わないや伝わり方の間違いがなくなるんです。』
とその社長さんは仰った。
なるほどねえ、
メールは、冷たい、失礼、
コミュニケーションは、
メールより、電話と思っていた私にとって、
それは目から鱗の話だった。
メールも書き方を間違えると、
冷たくなったり、
心模様が出すぎたりするけれど、
書き直しが出来る。
あーこれじゃあ、
伝わらないか…
と、納得してから送れる。
その分、無意識だが、
電話より、
心が乱れないらしい。
私は、
残業0時間を成し遂げている、
その社長さんの話を聞きながら、
発想の転換って、こういう事か、
と、自分の頭の硬さを感じた。