日刊せみなりーBLOG
なまえ…
更新日:2015/09/08
私は、
子供の頃から、
自分の名前が好きではなかった。
ひらがなで【むつみ】…
まず、ひらがなが気に入らなかった。
漢字の名前を持つ友人が羨ましかった。
おまけに、
字が下手な私にとって、
【む】というひらがなは、
バランスが取りにくかった。
響きも、可愛くないと思ったし、
子供の頃住んでいた官舎の近くに、
【むつみ屋】というラーメン屋さんがあったことも、
名前嫌いに拍車をかけた。
そんな私が、
自分の名前を嫌うのはやめようと思ったのは、
看護学生最後の産科実習で、
受け持ったお母さんが、
『学生さんの名前を貰っていい?』
と、生まれた娘さんに、
【むつみ】という名前をつけてくれた時だ。
嬉しく、こそばゆかった。
でも、
【名前】に対するこだわりは中々消えず、
それは、
【名前も恋の誘因】になるという形で現れた。
『あら、このお名前、なんと読むんですか?』
『かおると読みます。』
夫ことモゴモゴN社長である。
夫の名前は、【芳】と書く。
ものすごく惹かれた。
意味なく惹かれた。
その後、
思い立ったが吉日、で、
私の猛アタックが開始され、
あれよあれよと言う間に結婚したが、
なんだかんだで、
結婚38年目、三人の娘から8人の孫が出来、
なぜか、
父が作った会社を、
次の世代に繋げるべく、
ただいま、一緒に歩いている。
【芳】の周りには、
【芳】を支えてくれる多くの【人】がいて、
【むつみ】のまわりにも、
【むつみ】を支えてくれる【人】がいる。
その代表選手たちは、
社員だ。
私の名前は、
祖父がつけてくれた。
『瑞穂にする』と言って市役所に届けに行ったが、
帰ってきた時、なぜか、
『 むつみ』になっていたらしい。
なぜ、名前が変わったのか、
親族は誰もわからないのだが、
私は今、
【むつみ】という名が、
とても好きだ。