日刊せみなりーBLOG

簡易水洗物語…

更新日:2015/10/02

3ヶ月前、
私は、簡易水洗トイレに、

ガラ携を落とした。
場所は、公園のトイレ、現場の最中だった。

その日、
私の携帯はスマホに代わり、

かかってきた電話番号のみ、
登録をするという、

超不便な生活になった。
と、この話をすると、

相手によって、
反応が違うのが面白い。

夫ことモゴモゴN社長は、
『お前、札幌市に届けたか?!

バキュームする時に、迷惑だろう。
排泄物以外のものがあっては。』

と言った。

そりゃあ、迷惑かも知れませんが、
色んな物が入ってますよ。

従兄弟は、
『札幌市に言って、拾ってもらわないと。

個人情報が漏れる』
と言った。

いえいえ、
大した個人情報ではありませんから。

それに、糞尿にまみれ、
使えなくなっているわ。

全くねえ、
男性の考えることは、

わからない。
で、もう一つのパターン。

これが、
意外に多かったのだが、

『簡易水洗って、何?』
『水没したのね』

だった。
いやいや、簡易水洗トイレと言うのは…

と言うと、
『あー何となくわかる』

だった。
皆さんは、簡易水洗トイレを、

知っておられるだろうか?
私が初めて、使ったのは看護婦時代だった。

余市の診療所でトイレを借り、
水を流したが流れず、

『溢れる!』と青くなったところで、
ペダルに気が付いた。

べダルを踏むと、
黒い蓋がパカーンと開き、

汚物と水が流れた。
こんな、トイレがあるんだと、

びっくりした。
その後、今の仕事に入り、

全道隈なく歩くと、
この簡易水洗トイレは多い。

ただし、ペダルはなく、
排泄物や少量の水の重さで、黒い蓋が開く。

私のガラ携を飲み込んだ公園のトイレのように。

私は、
札幌市に電話をしなかったから、

バキューム係りの皆さんは、
白いガラ携で迷惑をしただろうか、

していたら、
ごめんなさい。

そして、
情報流出による困りごとは発生していないから、

糞尿まみれのささやかなデーターを、
取った人もいないらしい。

あれから3ヶ月、
私のスマホデーターは、

少ないままである。

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