日刊せみなりーBLOG

カメムシ君の季節だわ♪

更新日:2015/10/09

今朝、
友人のFacebookでカメムシ君を見た。

時期だわねえ、
と思ったが、実は私、

うちの会社に入るまで、
カメムシ君を知らなかった。

会社も家も、
藻岩山の近くだから、

カメムシ君が、
お出ましになってもおかしくないが、

なぜか、出てこなかった。

カメムシ君を初めて見たのは、
とある現場の温泉旅館だった。

秘湯の宿と言うほどではないが、
泉質が良く評判の古い宿だった。

時期は今頃か、
仕事が終わり、みんなで宿屋に入った。

その当時、
現場に入る女性社員は私一人だったが、

夫ことモゴモゴN社長も一緒だったので、
小さな部屋を二人で使った。

と言っても、
現場疲れもなんのその、

モゴモゴN社長は、
さっさと社員の集まる宴会部屋に向かった。

残された私は、
その古い部屋で、『着替えをしてお風呂に入りましょう』

と、
現場服を脱ぎ始めたが、

畳の上に、何か黒いものがいる。
なんざんしょ?

と見てみると、
もぞもぞ動く虫だった。

ぎゃ!と声をあげる前に、
その虫は飛び、

私の声は、
悲鳴になった。

きゃああ!!!
そして、よくよく見ると、

壁じゅうに、
カメムシ君がわんさかいた。

私は、脱いだばかりの服を抱えて、
茫然自失だった。

私の悲鳴に驚いて部屋に入った夫とラガーマンM君は、
『なんだ、カメムシではないですか』

と平然と言った。
『取ってよ!』と頼んだが、

『これは、きりがないですよ』
二人には、軽くあしらわれた。

私は、
すべての荷物の蓋を閉めて温泉に向かったが、

温泉の脱衣場にも、
カメムシ君は普通におり、

入った気がしなかった。
夕食後、

部屋の戸が開いていた隣室を何気に見ると、
早寝をしていたホンワカH君の額の上を、

カメムシ君が闊歩していた。

私は、その夜、
首にタオルを巻き、

布団に潜るようにして寝たが、
ほとんど一睡もできなかった。

20年近くたつ今でも、
ホンワカH君の額を歩くカメムシ君の姿が、

目に焼きついて離れない。
その後、

様々な現場で、
カメムシ君とご対面するが、

『頼むから、
宿はカメムシ君がいないとこにして!』

と皆に哀願し、
あの恐怖は味合わずに済んでいる。

都会人の私は、
カメムシ君との共同生活は難しいようだ。

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