日刊せみなりーBLOG
?これは、ラッキー?!
更新日:2015/10/24
どんな事象でも、
ラッキー!と思う人と、
さいあくう…と思う人に、
分かれると思うのだが。
昨晩、
私は一人で登別温泉に泊まった。
石水亭で夜の9時近くまで勉強会があり、
『札幌までバスが出るから、
日帰りができますよ!』だったが、
少々体力に自信がなく、
急遽、ホテルを探した。
運良く、
滝本インが取れた。
滝本インは、第一滝本館の別館だ。
何年ぶりだろうか。
多分、
最後に泊まったのは20年以上前だ。
滝本インには、
小さい温泉浴場があり、
本館よりも温泉が濃いようで、
私は好きなのだが、
『せっかくだから、
本館のお風呂にも行ってみよう。』
と、私は、
【浴衣と半纏】の由緒正しき温泉姿になろうと、
浴衣に着替え、帯を巻くと、
あら、痩せたわねえ、
さらさらと滑る帯は、
胴回りを一回転半では、あまり過ぎ、
『2周はできるわ』と締め直した。
さてと、本館に行きましょう!
と道路を渡り、
向かいの滝本本館に入った。
本館は広い、広すぎる。
でも、あー懐かしい、
昔、実家の両親、祖母、叔母、姉家族と、
一緒に、よく来ていた。
うちの三人娘は、騒ぎ走り、
夫と父は機嫌よく飲んでいた。
そんな懐かしさにちょびっと浸っていたら、
2人のおじさまが、私を抜いた。
浴衣姿で中国語を話していた。
あらあ、浴衣がお似合いなんて思いつつ、
私は、そのお二人と一緒に、
エスカレーターに足をかけた。
あれ、なんだか、
ウエストが楽だわ…
え?!は?!
なんと、帯が解けていた。
二周巻いたスルスル滑る帯は、
ちゃんと蝶々結びになっていたはずなのに!
ぎゃっ!
あー良かった…
帯は床に落ちる瞬間で止まり、
浴衣は、
半纏のおかげで、辛うじてはだけなかった。
私は、帯をたくし上げ、
浴衣をしっかりと合わせて握った。
その間、
私はその中国語のおじさま達と、
エレベーターにも一緒に乗ったが、
お二人は何も気がつかず、
おしゃべりを続けていた。
私は、何事もなかったように脱衣室に入ったが、
その数分は、
この上なく不安な時間だった。
脱衣かごに、
握りしめていた帯を入れ、
半纏の下で、
これで安心と、
はだけてしまった浴衣を見つつ、
私は思った。
これは、
人前で、はだけなくて良かった!
の、ラッキーな事なのか、
はたまた、こんなところで、
帯が解けるなんて!
の、さいあくう!な事なのか、
もちろん、私はラッキー派である。
あー良かった…