日刊せみなりーBLOG
我が青春の地で…
更新日:2015/10/28
思いもよらない心の高ぶりだった。
処は、
室工大行きのバスの中だ。
来期の新人獲得に、
色々あって、うちは出遅れた。
で、
一発勝負で参加した企業説明会だったが、
そこで、
学生さんたちと出会う事が出来、
本日は、
その中の一人室工大生のRさんに、
【内定決定通知書】を渡しに来たのだ。
うちは数年前から、
内定通知書は、手渡しにしている。
素直に、内定が決まった事は嬉しかった。
でも、
この心の高ぶりは、それだけでないようだ。
私は、
青春時代を室蘭で過ごした。
学校は、
市立室蘭高等看護学校だったけれど、
サークルは、
室工大のサークルに所属して、
毎日、『どちらの学生さんですか』
と言われるほど、
室工大に通った。
バスは、高砂町に入った。
『あ!変電所だ』
なぜか、
絶対忘れない高圧電線だった。
胸が、キューンとした頃、
バスは、『工大前〜〜』に着いた。
私は、急いでバスを降りた。
が…
あれ?ここ?
おかしい、
私の38年前の記憶は、
砂利道とまばらなモルタル塗りの家々だったが、
そこは、アスファルトが引かれた、
新興住宅街だった。
とにかく、歩いてみよう。
暫く行くと学生生協が見えた。
間違いないここだわ。
生協の横に、
小綺麗な学生会館が出来ていた。
私はそこから、Rさんに電話をした。
研究の合間を縫って来てくれたRさんは、
明るかった。
握手をして、通知書を渡す。
内定中の研修にも参加できるという。
良かった。
別れ際、私はRさんに聞いた。
『明徳寮って、こっち?』
『そうです。
でも、遠いですよ。歩いて10分位かかります。』
私は、Rさんに『じゃあ、連絡しますね!』
と、手を振った後、
一人、明徳寮に向かってみた。
こんなに遠かったのか、
昔は、
あんなに近いと思ったのに。
歩きながら目に入ってきた景色は、
元気色だった。
建物も山も公園も、
整備されて美しかった。
現在進行形の青春色だ。
私の記憶の中の、
セピア色ではなかった。
これが、38年間なのだと思った。
でも、
室工大生が会社に来てくれることは、
何かの縁とも思った。
人は、何かの縁で引き寄せられるのだろうか。
親分肌のO顧問とホンワカH君は三石だし、
創業者の父も、胆振支庁にいた。
Rさんは、伊達出身だ。
胆振地方もいいなあと、
思った。