日刊せみなりーBLOG
年末………だ。
更新日:2015/11/22
4ヶ月ぶりに、美容院に行った。
『見かけは大事!』と言いつつも、
自分の見かけは、ついつい手を抜く。
結果、後一月で、年末だ。
美容院の中のおしゃべりも、
『年取りには、ラムしゃぶを5キロ食べるんですよ。』
と、年末話題になっていた。
ちなみに、ラブしゃぶのご婦人は70代、
息子さんとご主人と奥様の3人で、
この量を食べるそうだ。
そこから、
年取りの話になった。
美容師さんは、
私より少し年上で、話し上手で聞き上手だった。
『年取りを盛大にするのは、北海道の風習ですよね。
本州は、大晦日より元旦が盛大だから、
岡山出身の私の母は、初め、
年取りに馴染めなかったようです。』
私がそう言うと、美容師さんが、
『そうなんですか、大晦日は盛大に年取りでしたね。
もっとも、昔の美容院は、
元旦の朝まで、仕事でしたが。』
と、返してくれた。
本当に、昔、母たちが美容院に行くのは、
お正月のすべての準備が終わってからだった。
『昔は、今より、お正月らしかったですね。』
美容師さんが言った。
元旦は、下着も服も新しくした。
叔母や祖母は、着物を着た。
母は、忙しいので洋服だったが、
エプロンは真新しいものだった。
みんなで、『あけましておめでとう!』と言い、
神棚にお参りして、
お屠蘇を飲んだ。
おせちを広げ、鯛の尾頭付を食べた。
『お餅は、何個食べるの?!』
みんなでわいわい楽しかった。
『そう言えば、昔は、まゆ玉を飾っていたわ。』
私が言うと、美容師さんも頷いた。
あのまゆ玉の枝が、
みずきで出来ていると知ったのは、
転職をしてうちの会社に入ってからである。
『枝が手のひらのように広がっているでしょ。
だから、まゆ玉に使われているの。』
と、みずきを覚えるときに教わった。
『なんだか、昔のお正月の方がいいですね。』
美容師さんがポツリと言った。
私は、頷きながら、
今度のお正月は、
下着も服も新調しようと思った。