『来ましたね〜』『来ましたね！』
朝の自宅マンション、駐車場での会話だ。

毎年のことだが、
一晩で景色が真っ白に変わる瞬間がある。

朝起きて、
カーテンを開けた時の、

『ついに来た…』
と言う思いは、ある意味、

よし！という決意でもある。
雪が来るまでは、

冬、いやだなあ、
雪、いやだなあ、

だけれど、
来てしまえば、

腹が座る。

とは言え、

『根雪になるのかな、仕事、まだ終わっていないし』
『まだ、溶けそうだよ。』

こんな会話も毎年だ。
昨年は、最初の雪で根雪になったけれど、

今年は、
溶けてくれそうなんだけれど、

との願いも本音。
雪国の現場仕事は、雪との競争だから。

以前、
熊本でゴルフ場を経営されている方から、

『北海道は半年雪で仕事にならない中で、
本州勢と競争をするのだから、

大変だ。』と言われたことがあるが、
その競争の中で生き残っているのだから、

やっぱり、すごいと思う。
冬を前に仕事が集中し、

『残業時間が増えてしまった。』
という思いと、

『とにかく、頑張ろう！
改善も、諦めずにするけれど、

今は、やるっきゃない！』
という思いが交差し、

悩みと矛盾の中で、
前進していくのが、

北海道の外仕事の会社だ。

と言うことで、
ただいま、雪の中、留萌に向かっている。

北海道のこの広い空の下、
明るくめげずに元気よく、

冬を過ごすのが、
道産子だ。