日刊せみなりーBLOG

寅さんに見る親の姿?!

更新日:2015/12/13

土曜日の夜のお楽しみは、
二年連続、寅さんだった。

若い時とはまた違う感動があり、
心が柔らかくなるから、

夫婦で見るには、
ちょうど良い。

でも、映画もなんども見ると、
前に見た時と違うところに、

目が行くのが面白い。
ストーリーが、

だいたい頭に入っているからだろうか?
ここ、数週間は、

さくら夫婦とミツオの会話が、
しょっちゅう気になった。

『大学生の息子の恋愛に、
親がこんなに口を出すかな?』

とか、
息子の就職試験が心配なのはわかるけれど、

手出し、口出ししすぎとか、
就職した息子が、

大学時代の先輩のうちに、
泊まったからといって、

その先輩の親に、
お礼の電話をさくらがするのはどうかしら?

など、
小姑のごとくみていたが、

ふと、
山田洋次監督が、

なんの目的もなく、
それらの行動を、

さくら夫婦に取らせるわけがない。
と、気が付いた。

きっと、
世相がそうなってきていたのだ。

さくら夫婦は、
私たちより少し年上だ。

映画を見ながら、
この時代から、いつまでも、

子離れ親離れが、
できにくくなったのかしら、

と思った。
さて、私はどうだったのかなと、

振り返る。
共働きだったから、

こどもたちには、
放任主義の親と言われていたが、

いろんな事で、
手出し、口出し、足出しをしていたように思う。

そんな事もあり、
3人の娘たちは、

無理しても本州に出そうと思った。

今は、
それで良かったと思っている。

何せ、
娘が札幌でバイトをすると聞くと、

2人で、そのスーパーまで、
仕事ぶりを見に行くような夫婦だから。

それにしても、
山田洋次監督は凄い。

その時代の親の様子を、
極日常的に描いている。

今、
少し子供たちとの距離があるから、

さくら夫婦のやりとりが、
気にかかったのかも知れない。

昨年は、
何の疑問も感じないで、

見ていたのだから。
と、上から目線で思ったが、

『来年も寅さん、やってほしいなあ』
と、泊まりに来ていた娘に言いながら、

やっぱり、
私も子離れができていないと、

ちょっぴり、
恥ずかしかった。

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