朝、早くに目が覚めて、
あら、まだ、3時半だわ、、、

と思い、目をつぶったが、
眠られず、

あら、もう、5時半だわ、
起きるしかないとパジャマを脱いだ時、

寝室の天窓から、
ヘルメットを被った男が顔を出した。

きゃああ！と叫ぼうと思ったが、
声が出ない！

うううう〜と、
唸るように声を絞り出したら、

横に寝ていた夫に、
『おい！どうした！』

と、
揺さぶられて目が覚めた。

あー夢だったのか、
いつの間にか、眠ったようだ。

『あのね、、、』
と、ヘルメットの男の話を夫にしたら、

『うちのマンションには天窓はないぞ』
と言われた。

その通りだ。

二度寝が、
恐ろしい夢を見させたのだろうか。

久しぶりである。
この手の夢の、何が怖いって、

声が出ないのが怖い。
それにしても、

どうして、
ヘルメットを被った男だったのだろうか。

にょっきり、顔を出して、
一回引っ込めたが、

顔はわからない。
あー嫌だな。

怖い夢は、
本当に久しぶりだった。

以前は、
受験に向かうが、

『英語がわからない！』と言う、
英語パニックの夢や、

一番恐ろしいのは、
私の上に誰かが乗っかり、

押さえつけて、
私の首筋をなめりはじめると言う夢だった。

いわゆる、金縛りだ。

声も出せず、体も動かず、
本当に怖かった。

『こんな夢を見るのよ』
と友人に話したら、

『それって、モゴモゴN社長じゃないの？』
と言われたが、

夫は、いつもグースカ眠っていた。
でも、気がつくと、

英語の夢も、
金縛りもなくなり安心していたのだが、

また、
ヘルメットの男が現れるのかと思うと、

怖い。
おまけに、夫は出張でいなくなった。

うーん、
男性はいいなあ、

こんな夢は見ないでしょ。
と、独りごちたが、

そう言えば、
モゴモゴN社長こと夫も、

時折、うなされているが、
誰にうなされているのかしら。

聞いてみたが、
言わなかった。

え？もしかして、私？

なぜだか、
夢で、疑心暗鬼になった私だ。