いやはや、
札幌も寒い日が続いている。

むつみさんは、
体もかじかみ、

頭もかじかんでいるようで、
朝から、今一つの頭の動きである。

あーいやだ。

こんな時は、
何をやっても上手くいかない。

郵送の書類に印鑑を押し、
あれも入れて、これも入れて、

よし！
と、糊をしっかりつけて封をして、

切手も貼ってから気が付いた。
あ！印鑑がもれている！

仕方なしに、
糊付けされた封を開けるが、

こんな時に限って、
しっかり封印され、

あーーーーーー
薄くなった、、、、、。

せめて、
切手を貼る前に気が付きたかった。

と、
一人ブツブツだ。

今日は、
糊と縁が深いのだろうか？

コピーの方に貼り付けるべき物を、
原本に糊で貼った。

こちらも、
しっかりくっ付いており、

恐る恐る剥がしたが、
明らかに薄いところが出来、

きっと、
この書類を受け取った方は、

怪訝だろうなと、
ため息が漏れる。

かと言って、
実は、と、

手紙を入れる間柄でもなく、
そのまま、送った。

なんだか、
急に、糊の性能が良くなったと、

思った。
くっ付き過ぎだわ。

と、
糊に逆恨みだ。

封は、
開けられないためにするのだから、

すぐ取れる糊は困るのだけれど、
きゃっ！間違った！

の時、
スーと剥がれる糊が欲しい。

いやいや、
封をする前に、

確認！確認！でしょう。
あーでも、

人間は、
間違える動物だから、

まして、
年とともに、思い込みが増え、

間違えやすくなるのだから、
高齢化が進む今、

さーと剥がれる糊！
は、売れるかも知れない。

と、
机の上のスティック糊を、

眺めている。