日刊せみなりーBLOG

風と雪と…

更新日:2016/01/20

地吹雪が始まった。

うちの会社は、
2つのマンションに挟まれている上、

すぐ近くに、
ヤマダ電気があり、

風が吹くと、
それらの屋根からの雪が、

会社の駐車場に、
吹き溜まる。

やれやれだわ、
と、窓から駐車場を眺めたら、

停めてある車は、
それぞれに、

雪が薄く吹き付けられた、
寒そうな雪景色になっていた。

雪のない地方の方々にはわかるまいが、
この吹き付けられた雪、

と言うのは、
独特の感じがある。

例えば、
冬の日本海側の家々の外壁には、

この吹き付けられた雪が、
べったり付いているが、

そのべったりは、
なんと言うのか、

冷たいべったりだ。
風で表面が磨かれて、

雪の軽さは感じられない。
それは、見るからに、

『さぶっ!』と、
肩をすくめたくなる感じなのだ。

同じ寒くても、
しんしんと降る粉雪は、

外壁には着かず、
車の上にこんもりと積もる。

外は寒いけれど、
部屋の中が暖かかったら、

室内の窓から見る雪景色は、
心がふんわりしてくるのだが、

風で吹き付けられる雪は、
見るからに寒いのだった。

会社の窓から見る外は、
雪が横に降っていた。

時々、
渦巻くその雪は、

隣のマンションの外壁にも、
張り付いていた。

これが、
北海道の冬だよなあ、

と、思った。

生まれも育ちも北海道で、
寒がりだけど、

私は、
こんな冬が嫌いではない。

吹き溜まりは嫌だけれど、
ヒューヒュー吹く風と細かな雪を、

じーと見ていると、
心が静かになって、

さっき、
モゴモゴN社長に、

『これは、すでに回していますよ!』
と、きつい言い方をした事を、

素直に反省できるのだ。

厳しい風と雪は、
人の心を納めるらしい。

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