日刊せみなりーBLOG

自分には出来ないけれど

更新日:2016/02/09

うちの会社は、
ある意味、北海道応援隊だ。

まちづくりに関わる会社の事もあるが、
創業者の父が、

北海道職員だったせいかもしれない。
だから、

北海道が大好きで、
頑張っている方を知ると、

応援をしたくなるのだが、
その中に、瀬棚で鶏の平飼いをして、

卵を売っている方達がいる。
娘繋がりで知って、

その自然農法に魅かれて、
定期的に卵を買うようになった。

もちろん、
抗生剤などは食べさせていない。

全く、臭みがなくて、
さっぱりしており、

私は、ここの卵だけは、
生で食べられるのだが、

2週おきに届くその卵には、
毎回、手書きの農園便りが入ってくる。

その時々の農園の様子や、
家族、子供たちのお便りも書かれていて、

中々、
楽しみなのだが、

今回のお便りには、
《煙突掃除》の話が書いてあった。

そこは、
昔ながらのまきストーブらしく、

直径11センチくらいのブリキの煙突だと、
お便りには、絵付きで書かれてあった。

煙突を外し、
ブラシで掃除すると、

顔も服も真っ黒になるが、
それがまた、楽しいのだと書かれてあった。

そおかあ、と思った。
平飼い自然農法で卵を産ませ、

販売するの大変な事だ。
瀬棚は、南だけれど、

日本海からの海風は冷たい。
そこで、雛から鶏を育て、

地域の方々と一緒に生きておられる、
40代初めのご家族は、

煙突掃除さえ楽しいと思える、
感性を持っているのだなあ、

と、思ったのだ。

私は、
美味しい安全な卵が好きだが、

雪かきのいらないマンションを好み、
暖房は、なんてたって床暖だ。

藻岩山が見えて、
豊平川がすぐそこで、

空気の綺麗な川沿は大好きだが、
事情が許せば、

中島公園のマンションに住んで、
毎夜、街でお食事に憧れたりもする。

だから、
昔ながらの煙突掃除を経験したいとは、

思わないのだが、
この煙突掃除も楽しむ家族には、

魅かれるのだ。
第一、煙突掃除の間は、

ストーブがつかないのだから、
寒いのよ!

と、急に、
40年前を思い出して、

身震いするが、
それでもなおかつ、

自然農法で頑張る農業青年に魅かれるのは、
不思議だ。

なんだか、
身勝手な都会族だなあ、

と、自分を思いつつ、
今日も美味しい卵を食べている。

記事一覧