日刊せみなりーBLOG
柿の木から思う事
更新日:2016/04/19
福島県いわき市に来ている。
私の仕事は主に、
庭木の調査だ。
北海道でも同じ仕事をしているが、
樹種が違い、『わああ!へええ!』の感動も多い。
本州の木で、
好きなのは柿の木だ。
初めて、
【絵のような柿の木】を見たのは、
十数年前の秋の四国だった。
葉っぱが落ちて、
白っぽい木に、柿の実だけがついている。
本当に日本画のようだと、
感動した。
北海道でも、
柿の木を植えているお宅もあるが、
こんな風に実がなるのは少ない。
いわき市に調査に来たのは、
今年の2月に続き2回目だが、
2月の柿の木は、
実が落ちて、黒いヘタだけが残っていた。
これまた、
柿の木だ!とすぐ分かり、
助かった。
今回は、若葉が出始めていた。
柿の葉は、
落葉樹だけれど葉っぱが厚く、
柿の葉寿司にするくらいだが、
出始めの若葉は、
まだ、赤ちゃんなんです〜
といわんばかりに、
小さくて、薄緑色だ。
それでも黒いヘタが、
おじいさんのように枝に付き、
孫の若葉を見守っている感じで残っていた。
そうそう、
いわきに来て覚えた樹種に、
ゆずがある。
細長い葉っぱに少々丸めの2段重ねで、
鋭い棘があった。
こちらは、落ちなかった実が、
自然派ドライフーズのように、
木に残っているものも多かった。
ついつい、
お口あんぐりで見上げてしまう。
私は、
15年看護婦をして今の仕事についた。
全くの畑違いの上、
植物には、これまた全く興味がなく、
《木の調査なんて無理!無理!》と思ったが、
仕事って不思議だ。
興味が湧いて、
覚えるようになるのだ。
社内勉強会で、
『あなたはなぜ、仕事をするのですか?』
の質問に、ラガーマンM君が、
『人間は、仕事をするもんでしょ。
仕事だから、一生懸命にする。』
と、答えていたが、
私も、そう思う。
今回のいわき市の現場は、
今日で終わりだ。
一生懸命に、働こう。
次は、何月に来れるだろうか。