日刊せみなりーBLOG

お医者さん…

更新日:2016/06/07

5月下旬に引いた風邪が治らず、
『すみません。熱が上がったので、

今日はお休みを頂きます。』
と、会社のLINEに入れた。

ついでに、伝言も。
LINEで休みを伝えるのは、

如何なものか、
と言うご意見もあるが、

休み理由も、
仕事の話も、

みんなの目に触れるので、
助かる。

で、
へーへー言いながら病院に行ったら、

混んでいた。
それにしても、

私って、なんて利己的かしら。
隣の患者さんが、

ゲホゲホ咳をしているのを見ると、
(私に移さないで!)と思いながら、

自分も、
ゲホゲホ咳をしている。

と、苦笑いだ。

ふと、
子どもの頃に通っていた小児科を思い出した。

南21条にあった【古瀬さん】。
優しい女医さんだった。

おしゃべりではないけれど、
的確に治療をしてくれて、

多分、
聞き上手だったのだろう。

待合室は、
子どもを連れたお母さん達で、

あふれていた。

『この待ち時間、なんとかならないかしら。
みんな、先生に話し過ぎなのよ。』

と、
お母さんたちはよく言っていたが、

自分の番になると、
やっぱり不安を話し、長かった。

小児科の治療の要は、
お母さんの不安を取り除くことだから、

診察室から出てきたお母さんは一応に、
ほっとしていた。

子ども心に、
その矛盾が面白かった。

本日の私も一緒で、
長引く風邪にレントゲンも撮り、

『たちの悪い風邪ですね。
辛いですね。』と言われ、

ほっとした。

患者さんは、
利己的でいいのかもしれない。

それを理解し、
朝早くから、夜遅くまで、

時には、
往診もしてくれた古瀬先生は、

私が看護婦になるかならないかで、
他界された。

昔の官舎の近くにあった【古瀬さん】
私の中では、

やっぱり、
最高のお医者さんだ。

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