日刊せみなりーBLOG
父の日に…
更新日:2016/06/19
今日は、父の日。
と、気が付いたのは、
娘からプレゼントが届いた時だ。
でも、宛名は、なぜか私。
しばし考えて、
もしかして、母の日もかねて?
中を開けると、
娘夫婦が住む信州のお酒で、
飲み比べ6本セット!
『お父さん、父の日おめでとう。
お母さんと飲んでね!』
と、メッセージが入っていた。
嬉しい。
私の父も義父も亡くなって、
父の日は、ちょっと、寂しい。
二人とも元気な時は、
あれにしようか、これにしようか、
色々迷いながら、
プレゼントを探した。
母に送るより、
父に送る方が、迷ったような気がする。
娘も、
迷った末、夫婦で飲めるお酒にしたのだろうか。
私は母親っこだったせいか、
小さい時の父との思い出は少ない。
でも、
キャンプには連れて行ってもらったし、
孫の保育園の送り迎えは、
本当に助けて貰った。
何よりの思い出は、
夫を初めて実家に連れて行った時。
ウイスキーが好きだからと、
私が言い、
夫は、ホワイトホースを買った。
当時は、高いウイスキーだった。
父は、
『俺は、だるまが好きなんだ。』
と、言い、
夫が持っていったホワイトホースには手をつけず、
サントリーの【だるま】を出して飲み始めた。
夫も一緒に飲んだが、
二人ともほとんど話をせず、
飲み続ける一方だったから、
夫は帰るとき、
歩くこともままならないほど、
酔っていた。
その後、私たちは結婚し、
いつの間にか、同居し、
夫と父はよく飲むようになった。
楽しい時間だった。
我が家の子どもが3人になり、
再び別居したが、
実家の横に建ったマンションを買ったので、
同居と大した代わりはなかった。
夫と父は、
会社の話を肴によく飲んだ。
その時、うちの娘たちはまるで雛のように、
父の食卓テーブルの横に行って、
口を開け、
父のご馳走を貰っていた。
おじいちゃんのご飯は、
特別だった。
父の日にプレゼントはしていたが、
父にとって一番のプレゼントは、
日々の時間だったのかも知れない。
さあ、今晩は長野県伊那のお酒、
【夜明け前】から頂こうか。
父の日の御相伴にあずかろう。