日刊せみなりーBLOG

背広…

更新日:2016/06/20

昔、看護婦だった所為か、
私は、【着る物】に無頓着だった。

白衣と言うのは、
職場では正装みたいなもんで、

職場への行き帰りの服装は、
自由そのものだった。

それだけでなく、
TPOを知らなかったのだと思う。

それを、
しっかり知ったのは、

異業種交流の勉強会だった。
数年前の事だから、

いやはや、情けない。

服装は、
自分だけのものではなく、

回りの人たちへの配慮でも、
あるらしい。

が、その点、
男性はいい。

スーツさえ着ていれば、
だいたいが、問題がない。

今時は、
クールビズでノーネクタイも許される。

それでも心配な時は、
カバンにネクタイを忍ばせておけばいい。

とは言え、
『芳にみっともない格好はさせるな』

と、
創業者である私の亡き父の言葉もあり、

モゴモゴN社長事夫の背広は、
品良く、でも、おじさん臭くないものを、

探す。
上着もだぶだぶせず、

スラックスもやや細めがいい。
なので、

古くなった時代遅れの背広は、
『長い間、ありがとうございました!』

と、捨てる事にしているのだが、

本日の背広、
10年以上前に作った黒い夏の背広は、

『まだ、着れる』
と、捨てさせない。

うーん、
背広だからTPO違反ではないが、

上着もスラックスも、
太めでダボダボ…

なんか、ピッとしない。
で、気が付いた。

楽なのだ。
格好よりも、楽さをとったのだ。

『でも、着て行く場所を選んでね。』
と言うと、夫は一応頷いていた。

カッコマンH君もラガーマンM君も、
背広姿には、気を使う。

そう高くはないが、
中々、おしゃれだ。

見かけは、大事だ。

大きめで、
生地が柔らかくシワになりにくい夏の背広。

きっと、擦り切れるまで、
着るんだろうな。

ふと、
あの背広は、幸せもんだ!

と、思った。

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